イラストレーターで画家の内藤詩桜（しお）さんの初個展「MUSIC EXHIBITION」が10月24日から、カフェバー「月光荘ファルべ」（三芳町竹間沢）で開催される。

画家・内藤詩桜さん、三芳町「月光荘ファルべ」で初個展　音楽をテーマに

　内藤さんは水彩やアクリルを使って人物画を描く画家。自身の音楽経験から、ミュージシャンを題材にした作品を多く制作する。今回は、ジャズピアニストやバイオリン奏者、ライブで演奏するギタリストのほか、台湾で活躍するプロのパンフルート奏者・李濬廷（David Tin）さんやチェコの旅行先で出会ったハンドパン奏者など、実在・仮想を含むさまざまなミュージシャンの水彩画を壁面展示する。

　11月3日には、東京音楽大学などでパンフルートの普及活動を行う咲久徠史子（さくらふみこ）さんが生演奏を披露する。パンフルートはギリシャ神話の牧神・パンが持っていたとされるルーマニアの民族楽器。近年は国内でも「若者に裾野が広がりつつある」という。

　会場となる「月光荘ファルべ」は、銀座で100年続く画材店「月光荘」の絵具工場の一角をリニュベーションして、絵の具職人の手仕事を見ることもできる、アトリエを兼ねたカフェバーとして2021年6月にオープンした。内藤さんは「アートと融合した同店を知り、驚きと親しみを感じた。地域の方の憩いの場となるように盛り上げたいと思い、個展会場として利用を決めた」と話す。

　期間中、内藤さんが手作りした絵本やレターセットなどの和紙雑貨を展示販売するほか、咲久徠さん作曲のパンフルート楽譜やCDの展示販売、ルーマニア雑貨の展示も行う。「音楽をテーマにした、子どもから大人まで楽しめる芸術の秋らしいイベント。気軽に立ち寄っていただければ」と呼びかける。

　開催時間は12時～18時。金曜・土曜は22時まで（最終日を除く）。観覧無料。11月4日まで。