コロナ禍で中止・縮小を余儀なくされていた親子向けコンサート「0才からの音楽会」が12月11日と18日、2年ぶりにコンサートホールで開催される。

親子向けコンサート「0才からの音楽会」　ふじみ野で開催へ

　「0才からの音楽会」は主に0歳～小学校低学年くらいまでを対象とした客席参加型のコンサート。子育て中でも気軽に子どもを連れて生演奏を楽しめる機会を作りたいという思いから2014（平成26）年に立ち上げ、定期的に開催している。

　演奏するのは0才からの音楽会所属のプロかつ子育て中の演奏家。代表の杉本京子さんは「子どもがいるとじっと座ってコンサートを聴くのも難しくなるが、選曲や目で見て楽しめる工夫、テンポの良いMCなどで子どもたちが夢中になってしまう音楽会」と話す。埼玉県富士見市から始まり、現在では富士見市周辺エリアに加え、東京都小平市・長野県松本市でも活動している。

　コロナ禍で2020年3月から公演の中止や規模縮小で演奏を届けることが難しい状態が続いているが、文化庁ARTS for the future!の助成を得て、今回公演を開催することになった。「歌2人、バイオリン、フルート、クラリネットやオーボエ（公演日による）、ピアノ、そしてスペシャルゲストにバルーンアーティストの渡部由以子さんを招いて、見応え、聴き応えのある約40分の音楽会を予定している」という。子どもが飽きないよう工夫を凝らし、「大人も楽しめる」ストーリー仕立てに。会場には、おむつ替えスペースや授乳スペースも用意。演奏中の入退場も自由。

　杉本さんは「『まだ早すぎるかも』『泣いちゃうかも』『座ってないでうろうろしちゃいそう』というお子さんも案外参加してみると夢中になって楽しんでいたりする。まずはお母さん・お父さんが楽しむつもりで足を運んでみてほしい。子どものための曲だけではなく、大人が楽しめる曲を盛り込んでいるのも、こだわりの一つ」と呼び掛ける。「今後も身近な場所で気軽に足を運べる音楽会として、いろいろな場所で、たくさんの公演を開いていきたい。楽しく子育てをする一助となれたら」とも。

　開催日程は、11日＝ふじみ野市文化施設ふじみ野ステラ・イーストホール（ふじみ野市福岡）で1回目（10時30分開場、11時開演）、2回目（13時30分開場、14時開演）、18日＝富士見市民文化会館キラリ☆ふじみメインホール（富士見市大字鶴馬）で1回目（12時30分開場、13時開演）、2回目（14時30分開場、15時開演）。入場料は1,000円（事前予約制）。曲目は、「クリスマスメドレー」、「Let It Go～ありのままで～アナと雪の女王より」「おもちゃのチャチャチャ」、行進曲「くるみ割り人形」よりほか。