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川越・彩乃菓、ドキュメンタリー映画とのコラボ商品「彩雅」販売開始

コラボ商品「彩雅(あやみやび)」

コラボ商品「彩雅(あやみやび)」

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 川越の和菓子店「彩乃菓」(川越市連雀町)が8月14日、ドキュメンタリー映画「ぼくが性別『ゼロ』に戻るとき」とのコラボ商品「彩雅(あやみやび)」の販売を始める。

彩乃菓

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 同作品は、性同一性障害と診断された若者を9年にわたって取材し、2019年にNHKで放映されたドキュメンタリー「僕が性別『ゼロ』になった理由」の全長版。自身の性の違和感に葛藤し、自分らしい生き方を模索する人々にフォーカスする。主にドキュメンタリーを手掛けてきた常井美幸さんが監督を務め、性別の枠組みでくくれない多様な性のあり方を問い掛ける。

 映画の中で取り上げられる性のマイノリティーの頭文字を表した「LGBTQ」の言葉が性の多様性を社会で認めていく活動の象徴で、同商品は、それを6色のレインボーカラーで表現している。この性の多様性を表した6色のレインボーカラーを真っ白なまんじゅうの生地に彩りとしてしつらえ、餡(あん)には「白餡」と「小豆こし餡」を半々に混ぜることで作られる「半小豆餡」を使うことで性の境界の無い世界観を表現した。

 商品名は、「常井監督をはじめ、主人公の小林空雅さん、主人公のお母さんの小林美由起さんらの発案で、レインボーカラーの『彩』と和の美しさを表す『雅』の文字を合わせた『彩雅(あやみやび)』に決めた」という。

 小島淳一社長は「このドキュメンタリー映画が川越スカラ座で8月14日から上映されることになり、常井監督から上映の機会に地元川越で性のダイバーシティーの機運を高めていきたいと電話があり、その思いに共感を覚え、和菓子に表現することで、お客さまにもこのことを知ってほしいという思いで発案した。地元川越では、当店以外にも最明寺や老舗和菓子店の龜屋などLGBTQの活動を支援している寺院や店もあり、街全体として広くダイバーシティーを目指していけたら」と話す。

 価格は270円。営業時間は12時~17時。水曜定休。スカラ座で8月14日と22日の映画上映記念イベント終了後、特別販売会を予定する。

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