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交響詩「河越」初演 川越奏和奏友会吹奏楽団が特別演奏会で

川越奏和奏友会吹奏楽団

川越奏和奏友会吹奏楽団

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 ウエスタ川越(川越市新宿町1)で5月22日、「川越市制施行100周年・川越奏和奏友会吹奏楽団特別演奏会」が行われた。

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 同楽団は今年で創団45周年を迎え、さらに活動の拠点となる川越市が市制施行100周年を迎えることから今回の特別演奏会を企画。第1部では、川越の市民歌である「われらの川越」、初演となる交響詩「河越」など、川越一色のプログラムを演奏した。

 交響詩「河越」は、作曲家の阿部勇一さんが、自ら川越のまちを歩いて作ったという。第1楽章は、桜満開の新河岸川での舟遊びや喜多院のしだれ桜。第2楽章では、時の鐘周辺の街並みを表現し、観光客でにぎわう熱気や童謡「とうりゃんせ」が流れてくる。第3楽章では、川越百万灯夏祭りを描き、長年紡いできた川越の反映の歴史を表現。阿部さんは「第1楽章から第3楽章を通して聴くと、季節を越えて朝から夜へと、川越の一日を堪能できる曲。川越の魅力を音楽で描いた」という。

 「故郷~鼓響II・川越まつり曳っかわせバージョン」では、小江戸川越に古くから伝わるおはやしをモチーフに、吹奏楽に「芝金杉流・北山田囃子保存会」のはやし演奏が加わり、川越まつりさながらにダイナミックな演奏で会場を沸かせた。

 第2部では、「音楽で一つに・奏和と共に世界の旅へ」をテーマに「ウエスト・サイド・ストーリー」やサウンドオブミュージックの中から「私のお気に入り」などを演奏し、観客を魅了した。

 川越奏和奏友会吹奏楽団は1977(昭和52)年、川越市立川越第一中学校の卒業生によって発足。2018(平成30)年、吹奏楽コンクール全国大会「金賞」。同年「川越市文化賞受賞」。「奏和」の名は「別れた仲間が、再び和して奏でる場」という意味が込められている。

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