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川越・仙波東照宮境内に「カフェ・アンドン」 神社とカフェが共存

「カフェ・アンドン」でコーヒーをいれる関原洋文さん

「カフェ・アンドン」でコーヒーをいれる関原洋文さん

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 仙波東照宮(川越市小仙波町1)境内に12月16日、「CAFE ANDON(カフェ・アンドン)」がオープンした。

「カフェ・アンドン」店内の様子など

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 コーヒーは浅いりの「アンドンブレンド浅」(ホット=550円、アイス=600円)、深いりの「アンドンブレンド深」(同=550円、同=600円)など数種類をそろえる。軽食は「ハムチーズエッグ」(900円)や「ツナオニオン」(850円)など、ホットサンド7種を用意。川越のパン店「パンピーポー」(砂新田1)の埼玉県産小麦で作ったパン、小野農園(下赤坂)の野菜、デザートにはアットファーム(今福)のフルーツを使うなど、地産地消も意識する。食器は全て「アトリエ掌(たなごころ)」(毛呂山町)の陶芸家、森田一世さんに制作を依頼。全ての食器に同店のロゴが入る。「それぞれの香りが楽しめるよう」に浅いり用と深いり用で形が異なるコーヒーカップを用意する。

 店主の関原洋文さんは、川越のスペシャルティコーヒー専門店「COFFEE POST(コーヒー ポスト)」の創業者。同店の出店に合わせ、共同創業者の友人にコーヒーポストを任せて独立。同店のコーヒーは全てコーヒーポストで焙煎(ばいせん)したコーヒーを使う。関原さんは「コーヒーポストの一番の取引先になると宣言して独立した」と話す。

 同神社の新しい社務所に併設された同店。同所では以前、団子店が営業していたが、建物の老朽化と店主の高齢化で閉店。社務所と一緒に店舗部分も建て替えが検討される中、同神社の運営役員が「神社の管理も長く任せられる人に引き継ぎたい」という意向で後任を探していたという。同役員の身内にコーヒーポストが移動販売していた三番町ギャラリー(南通町)を運営する草野建築設計事務所の社長で一級建築士の草野光廣さんがいたことから、関原さんに声がかかったという。カフェ営業の傍ら、同神社の景観維持などの管理も担う。

 店名には「AND ON(恩)」と「あんどん」の2つの意味を込める。「川越で多くの縁に恵まれ、恩を感じながらここまできた。この店を通じて恩返しをしたい」と関原さん。店舗は全面ガラス張り。「夕方になると店の明かりがあんどんのように神社の境内を照らす。その明かりに人が集まることで、つながりを生んでいく。それが、ここで営業する私たちの一つの使命」とも。

 営業時間は11時~17時。火曜定休。今後は夜営業も展開する予定。今年は年末年始も営業する。

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