川越で起業・活動している女性で結成された「川越女子オシゴトの縁結び」コミュニティーが9月29日、川越プリンスホテル(川越市新富町)で会見を開き、同日公開した川越PR動画「キュンってしに来て!川越」を発表した。
会見にはコミュニティーを代表して15人の女性が着物姿で登壇。会場となったスカイバンケットホールは結婚披露宴の装飾が施され、高砂の前に着物姿の女性が並ぶ華やかな会見となった。
コミュニティーの発起人は、小江戸川越観光親善大使でARIYAコーポレーション(連雀町) 代表社員のヴェソラウスキー阿里耶さんとオンド(霞ヶ関)役員の荒井由佳さん。川越に貢献したいという思いの中、川越で活躍する女性に多く会い、「それぞれの力を足し算掛け算していけば、さらに川越へ貢献できるのでは、と思ったことがきっかけだった」と話す。現在は73人が所属。それぞれの活動やイベントアイデアのシェアやオンラインミーティングなどを行っている。
今回発表したPR動画は、コロナ禍で落ち込んでしまった観光需要を活発化させたいという思いから計画。現在観光を控えている人へ向けて川越の素晴らしさをアピールし、いつか川越に観光で来てもらえるきっかけにしてほしいと制作した。「こんな時だからこそ川越を元気にする企画をみんなでやりたい」とさまざまなアイデアを出し合い、対面でイベントができない状況でできることを考える中、各自が着物を着て川越の名所で動画を撮影し、それをつなげてPR動画にするという企画が生まれた。
着物レンタルショップやプロのヘアメークアーティスト、撮影場所となった神社仏閣や商店などが協賛し、6月に撮影を開始。着物を着たコミュニティーのメンバーが、川越の観光名所などでそれぞれの方法で川越をアピールする。ヴェソラウスキーさんのオリジナルご当地ソング「キュンってしに来て!川越」に合わせて、岸田ダンスアカデミー(新富町)社交ダンス講師の岡田祐子さんが着物で華麗な社交ダンスを踊ったり、体操教室「スタートランド」(岸町)では着物姿で、全速力で駆け抜けたりするなど、撮影場所や各自の特徴を生かした動画をつなげていった。
荒井さんは「動画撮影を通じて、着物になじみのなかったメンバーは着物文化に触れ、川越や自分の新たな魅力に気づくことができたことも収穫だった」と話す。「参加者や協力してくれた川越の皆さまの愛が詰まった動画をぜひ見てほしい」と呼び掛ける。
動画は3分25秒。ユーチューブで公開している。