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西武本川越ペペで「ファーマーズマーケット」 小雨降る中、地元客でにぎわい

野菜の説明をする「吉五郎園 with 831 compound」の小野さん(左)と大澤さん(右)

野菜の説明をする「吉五郎園 with 831 compound」の小野さん(左)と大澤さん(右)

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 地元農家や事業者など11店が出店する「ファーマーズマーケット」が9月19日、西武本川越ぺぺ(川越市新富町)の「ぺぺ広場」で開催され、小雨降る中、多くの来場者でにぎわった。

ファーマーズマーケットの様子

 今回が初となる同イベント。新型コロナウイルス対策として、会場には一度に入れる人数を100人までとし、入り口では検温と手指消毒を実施。会場では飲食できず全てテークアウトのみという制限があったが、続々と来場者が訪れた。

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 会場は地元農家の出店ブース、地元飲食店の出店ブース、西武本川越ぺぺと川越プリンスホテル内からの出店ブースの3つから成り、来場者は販売スタッフとコミュニケーションを取りながら買い物を楽しんでいた。

 就農したての20代の2人がユニットを組んで出店した「吉五郎園 with 831 compound」の小野伸悟さん(吉五郎園)は昨年4月に就農。「川越だと街中が目立ちがちだが、少し離れた農家では20代の若者が頑張っている。そういう面も地元の方に知ってほしい」と話す。大澤滉平さん(831 compound)は東京都渋谷区生まれ。他の農家で7年間修業し、今年3月に独立。川越の地で新たに就農した。「普段あまり消費者の声を聞く機会はがないが、直接『何が違うの?』など品目ごとに聞かれ、どういう情報が消費者に求められているかが分かり勉強になる」と小野さん。「またこのような機会があれば出店したい」とも。

 多国籍料理を提供する「六軒町バルMISMO」(川越市六軒町)では、パクチーなどの食材をいろいろな人に食べてもらえるようベトナム風サンドイッチ「バインミー」を販売。店主の竹村仁さんはコロナ禍で子ども支援の弁当を無料配布するなど、積極的にボランティア活動に取り組んでいる。「見えないコロナに恐れるのではなく、しっかり対策をした上で日常の生活を早く取り戻していきたいという思いがある。人生できるだけ楽しく、どこかで心の切り替えをして街を活性化できれば」と話す。

 イベントを企画した西武プロパティーズ・マーケティング戦略部の山本貴大さんは「出店者、来場者の方が共に生き生きしているのが見えるので、まずそれがうれしい」と話す。「フードロス削減と地産地消を目指し企画したイベント。この機会に川越産のおいしい野菜や地元飲食店の飲食物を再発見してもらいたい」とも。4月に予定していた青空市が緊急事態宣言で中止となり、5月ごろに同イベントの計画が持ち上がった。以来、半年近くかけて少しずつ形にしていったが、新型コロナウイルスの第二波の心配など壁も多かった。最悪の場合や何を持って中止と判断するかなどの検討もしていたという。最近になりイベント開催制限が緩み、生活や経済を取り戻す動きになったことで「結果的にはいいタイミングで開催できた」と胸をなで下ろす。「今回のイベントがきっかけとなり、他の施設でも同様に開催できるようになれば。地域の人が楽しく過ごせたら一番良い」とも。

 地元野菜を買いにきたという女性は「この広場はお祭りの時くらいにしかイベントがなかったので、もったいないと思っていた。小さい子どもがいるので、一緒に遊びに来られる、こうしたイベントはとても助かる。できれば定期的に開いてほしい」と期待を寄せる。

 次回開催は決まっていないが、「皆さんの声を聞き、どのようにすれば持続可能かを考えながら、より良い形を模索していく」という。