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LGBTQ啓発のレインボー和菓子 川越の亀屋と最明寺が共同開発

開花-bloom-

開花-bloom-

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 川越の和菓子店「亀屋」(川越市仲町4)と最明寺(小ヶ谷町)が、LGBTQ(性的マイノリティー)を啓発する意味合いを込めた上生菓子「開花-bloom-」を共同開発した。3月6日からオンライン配信される埼玉県のLGBTQ当事者が集う啓発イベント「SAITAMA RAINBOW PRIDE 2021」に合わせて、数量限定で販売する。

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 同商品は、LGBTQのシンボルカラーである「虹」の6色をテーマに、バラをモチーフにした期間限定のオリジナル商品。2019年5月に同性カップルのパートナーシップを認証する制度を始め、多様性を認め合いながら自分らしく生き生きと暮らせる社会の実現を目指す川越市で、つぼみから花が開花するように街の一層の繁栄を願って作った。

 バラの花言葉は「愛」。亀屋専務の山崎淳紀さんは「愛には性別は関係ない。全ての人が川越から幸せになってもらい、和菓子屋としてもそれを支えたい」と話す。昨年から、LGBTQの仏前結婚式を始めた最明寺副住職の千田明寛さんは「2000年以上前に誕生した仏教は当初より皆平等の精神を説き、性的少数者の存在を否定していない」と話す。県内でLGBTQ当事者が直面する社会問題の解消に取り組むレインボーさいたまの会代表の加藤岳さんは「国際観光都市の川越で、由緒ある寺院と老舗企業が『LGBTQ』の取り組みを行うことの意義は大きい。長い歴史と多様性が共存するロールモデルとなるのでは」と期待を寄せる。

 同商品は3月6日から亀屋・本店と最明寺で販売。1個600円。生産予定は200個で、売り切れ次第終了。最明寺では特製御朱印の授与で1個進呈する。

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