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最明寺で「鬼滅の刃」をモチーフにした展示など 花手水・掲示板が鬼滅色に

鬼滅の刃をモチーフにした花手水

鬼滅の刃をモチーフにした花手水

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 最明寺(川越市小ヶ谷町)が現在、人気漫画アニメ「鬼滅の刃」の登場人物をイメージした花手水(ちょうず)、漫画のセリフを掲載した掲示板などを展示している。

最明寺で鬼滅の刃をモチーフにした展示

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 鬼滅の刃は、妹を救うために兄が仲間たちと共に鬼を倒しに行く大正時代の物語。その過程で、鬼に対する慈悲や亡くなった者に対する念仏供養など、多くの仏教的要素が出て来ることでも知られている。多くの子どもや女性ファンを持つ同作品を通じて「普段は寺に足を運ばない世代にも仏教に興味を持ってほしい」と寺院からの発信を始めた。掲示板に貼る言葉の内容や作品のキャラクターをイメージした花は毎週変化する。

 鬼滅の刃と仏教の関わりについて「主人公の竈門炭治郎たちは、倒さなければならない鬼に対しても成仏してほしいと願うなど、仏教の『慈悲』の心をきちんと持っている。仲間に対する思いやりもしっかり持っている。南無阿弥陀仏の念仏や御経の文句、お坊さんのキャラクターも出てくるので仏教と関わりが深い」と最明寺副住職の千田明寛さんは話す。「この作品を読んでいると、心が澄んだ気持ちになるのは、優しい主人公たちの慈悲に満ちたシーンが織り込まれているからでは。これだけ社会現象になったのも無関係ではないはず」とも。「掲示板に載せる言葉も、作品に出てくる仏教と関連するせりふをチョイスする。見に来てくれた人たちに仏教との意外なつながりを連想してほしい」と見どころを話す。

 開催は12月下旬ごろまで。花手水の花と掲示板は毎週土曜に入れ替え。

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