ウェスタ川越(川越市新宿町1)で8月12日、小学校3年生以上の子ども向けに「スポーツ科学(スポーツサイエンス)」を基にした「料理は科学だ!夏休み料理サイエンス教室」が開講された。「プラスN」と「コーディエンス」の共催。
スポーツ科学とは、運動と身体の関係を科学的に分析し、より効果的なトレーニングや生活習慣を取り入れ、アスリートのパフォーマンス向上を目指すもの。同教室は、プラスN代表の小嶋理恵子さんとコーディエンス(東田町)代表の大石懐子さんのコラボにより「スポーツを軸にしたSTEM教育×栄養教育」をテーマに企画が実現した。
今回はジュニアアスリートに身近な「料理」をテーマに、前半は「牛乳とレモンは最強コンビ?!」と題して、多くの日本人に不足しがちな栄養素「カルシウム」とその吸収率について、五感を使って体験する実験、後半は成長期の身体を知るための知識やアドバイスなどの講義の2部で構成。実験では、レモンと一緒に牛乳を飲むとなぜカルシウムの吸収率が高くなるのかを学び、最後にレモンラッシーを作って実際に飲むなど、子どもが楽しめる内容にした。兄弟や親子で参加できることもあり、終始アットホームな雰囲気で、子どもたちもリラックスして発言するなど実験に臨んでいた。
小嶋さんは公認スポーツ栄養士・管理栄養士。「料理は科学なので、知ればおいしく効率的にできる。子どもたちにも健康に目を向けてもらい、自分で生活できるよう力をつけてほしい。アスリートに限らず、スポーツ科学を成長期の子どものうちから取り入れることで、健康的な体をつくり、それぞれの夢をかなえてもらえたら。日々の生活の中で地元の食材にも興味を持ってしっかり食べて大きくなってほしい」と話す。
大石さんはSTEM教育コーディネーター ・理系人材育成コンサルタント。「小嶋さんに声を掛けてもらい、料理は科学といわれるように、食材を『食事』へ変化させていく過程にはサイエンスがいっぱい詰まっている。子どもに実験をしてもらい、目で確認してもらって、栄養を体に取り入れる手伝いができたら。教室では川越からノーベル賞を出したいという気持ちでやっているので、これからも川越の皆さんに参加してほしい」と呼び掛ける。
「サイエンスを学び、スポーツや食事、栄養がより分かりやすく楽しくなるように、今後もいろいろなテーマで定期的にイベントを企画していきたい」という。