川越の最明寺(川越市小ケ谷)で8月1日から、大規模な障がい者アート(アウトサイダーアート)の展覧会が開催されている。
期間中、川越市で障がいを持つ人々に美術などのアートを教え、自立支援を続ける「あいアイ美術館」(的場北1)の生徒の作品約50点を展示。自閉症の人は独自の色彩感覚を持つ人が多く、既存の美術の概念に捉われない手法という意味で「アウトサイダーアート」と呼ばれている。
今回、寺院での開催にあたり「仏像」をテーマに、おのおのの色彩で描いた絵を中心に展示。コロナ禍で規制が多い生活を強いられる中、「人々にこのアート展覧会で少しでも癒やしを感じてほしい」という思いを込めたという。新型コロナウイルスの影響で絵画などのアーティスト業界も展覧会が開催できず、同館でも絵を披露する機会が失われ厳しい状況が強いられている。
最明寺副住職の千田明寛さんは「アウトサイダーアートの魅力は、既存の概念に捉われない色使いや構図。画伯たちが描く自由な発想は、見る人に驚きと共に癒やしを与えてくれる。1カ月間にわたる長い展覧会なので、ふとした時に訪れてみてほしい」と呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。参加無料。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、ソーシャルディスタンスの確保、マスク着用、消毒の徹底などを行う。今月31日まで。