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川越食材の「江戸フィール」、野菜スープを医療従事者へ届けるプロジェクト

野菜スープとワンバレット社長の津久井悠生さん

野菜スープとワンバレット社長の津久井悠生さん

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 川越の食材を使った料理を提供するレストラン「江戸フィール」(東京都中央区)を経営するワンバレット(川越市脇田本町)が現在、医療従事者へ野菜スープを届ける活動を実施している。スープには地元川越の食材以外にも、プロジェクトに賛同した各地の事業者から仕入れた食材を使う。資金はクラウドファンディングで募り、2月下旬には埼玉医科大学病院へ提供した。

 同プロジェクトは、ワンバレット社長の津久井悠生さんが「コロナ禍で何かできることはないか」と考える中、知人の医療従事者から「唯一の楽しみが食になりつつある」と聞いたことがきっかけで始まった。医療従事者を取り巻く環境は深刻であると再認識し、自分にできることを改めて考え始めたという。そこで、保存可能で栄養価が高く、忙しい中でも手軽に食べられる「栄養満点の野菜スープ」を思いついた。

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 スープの調理は、イタリアンレストラン「アンバー」店主で、イタリアで修業を積んだシェフの糸井壮志さんが監修。スープのベースとなる鷄は田口本店(川越市鴨田)に、野菜は、「ゴロクヤ市場」(東京都目黒区)の紹介で「作左部(さくさべ)農園」(秋田県由利本荘市)から雪害などで市場に出せない野菜などを提供してもらった。加えて、熊本の「たらぎ財団」(熊本県球磨郡多良木町)の協力も得て、プロジェクトに賛同する多くの熊本の農家からも野菜を提供してもらったという。スープ調理・加工については、許可証のある店で製造し、真空冷凍保存した状態で、クール便で配送する。

 アンバーのシェフ、糸井さんは「コロナ禍で心身を削っている医療従事者の方に、ほっと一息ついてもらえるよう、栄養満点の野菜スープを作った。一人でも多くの方に届けたい」と話す。作左部農園の作左部雄さんは「1月上旬の暴風豪雪によりダメージを受けた野菜がたくさんあったが、医療従事者の皆さんへの支援という形で提供することができた。コロナウイルスの少しでも早い収束と、野菜スープで少しでも心休まる時間ができるよう祈っている」と話す。

 現在は、多良木の特産品であるイノシシと原木シイタケを使ったスープを4月上旬に「球磨郡公立多良木病院」(熊本県球磨郡多良木町)へ寄贈することが決まっているという。津久井さんは「新型コロナウイルスの影響もあり、まだまだ厳しい状況が続くが、だからこそ今できることを一生懸命やりたいという思いで今回のプロジェクトが生まれ、多くの協力者と共に形にすることができた。今後も川越に住む人や生産者、事業者をはじめ、多くの人のためになる活動をしていきたい」と意気込みを見せる。

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