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川越の文化財建造物「百足屋」を再生 日本文化を体験する場にも

百足屋の外観

百足屋の外観

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 川越市指定文化財建造物になっている「百足屋(むかでや)」(川越市松江町2丁目)が3月8日、カフェ、地域の名産品販売、茶道・華道・書道・日本舞踊などの日本文化の体験教室を開く場としてオープンした。

百足屋のカフェメニュー

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 百足屋は1639年に創業し1942(昭和17)年まで続いた、糸・組みひも、かつお節を扱う問屋だった。しかし太平洋戦争下の統制経済の影響で廃業を余儀なくされたという。だが、当主の田口吉兵衛さんが代々建物を守ってきたため、保存状態は非常に良好だ。

 しかし維持管理にかかる諸経費の負担が大きく、取り壊される可能性があったため、地元市民による民間主導の利活用によって保全再生プロジェクトが発足した。

 プロジェクトでは解体せずに保存活用することを目的とし、改修に当たっては可能な限り当時の状況を再現した。そのため建造物では当時の川越商人の商いの様子がうかがえるという。

 カフェでは、DVDを見ながら自身でお茶をたてる体験ができるほか、和のスイーツセットなどを提供している。

 プロジェクト担当者は「川越の財産とも言える蔵造りの建物を保全活用することにより、川越のまちづくりと地域の活性化の貢献することがプロジェクトの使命。外国人含め多くの川越を訪れる方々に、本当の川越を味わっていただきたい」と話す。

 現在は新型コロナウイルス感染症対策で、入場人数を確認し、密にならないよう案内している。

 営業時間は10時~17時。現在はコロナ対策で時短営業を行っているため11時~17時。

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