新型コロナウイルス感染拡大を受け、埼玉県は4月2日、今月19日までは引き続き週末の不要不急の外出を自粛するよう求めるよう呼び掛けた。川越の商店・企業も各所で対応に追われている。
大野元裕知事は「本県はまだ急激な感染拡大や、クラスター連鎖がするような状況には至っていない」とした上で、隣接する東京都の現状を懸念し、県民にも自粛を要請。自粛項目に「数名以上での会食、繁華街をはじめとする夜間の外食、不要不急の要件で都内へ出掛ける」ことなどを具体例に挙げた一方、「日常品や生活必需品の買い物、ストレスの溜まる子どもたちの遊び、散歩、こういったものは自粛の対象ではない」とする。
市の文化・福祉・体育などの施設も、臨時休止を4月19日まで延長する。特に打撃を受けている一番街などの市内観光地は、先週末に引き続き営業時間の短縮や臨時休業の貼り紙なども目立つ。市観光課の担当者は「観光案内所を訪れる外国人も一気に減った。商店街の影響も大きいが、外出自粛要請を受けざるを得ない状況なので今は我慢しかない。一刻も早い終息を願うばかり」と話す。
スーパーや百貨店などは一部で営業時間短縮などの措置を取りつつ、買いだめなどのパニックが起こらないよう、日常品・生活必需品をそろえ営業する。川越近隣に多くの店を持つスーパーマーケット「ヤオコー」は、ららぽーと富士見店(富士見市山室1)が4日・5日の営業時間を9時30分~19時に短縮(ららぽーと富士見は両日臨時休業)。他の市内店舗は通常通り営業する。ヤオコーの担当者は「一部品薄状態のものがあるとはいうものの、ほとんどものは通常通り商品をそろえているので安心していただきたい」と話す。丸広百貨店川越店(新富町2)は4月4日より当面の間、営業時間を10時~18時とする。イトーヨーカドー食品館川越店(新富町1)は4日・5日の営業時間を10時~20時とする。西武本川越ペペ(新富町1)は、4日・5日・11日・12日を臨時休業とするが、食料品などを取り扱う1階・地下1階の一部店舗は時間を短縮して営業する。アトレマルヒロ(脇田町)も4日・5日を臨時休業とした上で、1階・地下1階の一部店舗、6階のクリニックや薬局は営業する。