食パン専門店「アゴが落ちた」が2月29日、川越クレアモール(川越市脇田町)にオープンした。
運営はJOY。同社は、地域に根ざす小売業を目標に1974(昭和49)年設立。現在は居酒屋や婦人服販売店など40店を経営。日常性を追求し、パンに着目した間中社長。「地元で少しでも求めやすい価格で、安全かつおいしい食パンを届けたい」という思いから出店を決めた。
商品は「くちどけダンディー」と「チェリーにくちづけ」の2種類。「くちどけダンディー」は、無添加の地元川越の蜂蜜など複数の甘み材料を重ね、国産バター、ジャージー牛乳、無添加の生クリームを使っている。「チェリーにくちづけ」は、濃厚で甘みの感じられる生地にチェリーを練り込み、バターの香りとチェリーの酸味を楽しめるようにした。
同店は、ベーカリープロデューサーの岸本拓也さんがプロデュース。商品開発からネーミングやインテリア、グラフィックデザインなどまでを手掛けた。
岸本さんは、おいしいものを食べると「頬が落ちる」ことをヒントに、ひらがなとカタカナの組み合わせで店名を考案。「誰もが親しみを持ち、目立つことを視野に入れ、(同店の)食パンを広めるようにした」という。社長をモチーフにしたイラスト、手提げ袋など、細部にまでこだわる。「『チェリーにくちづけ』は、川越の人が手土産に持っていけるパンを目指して作った。手提げ袋にもイラストをプリントしている」と岸本さん。
価格は、くちどけダンディー=780円(サイズ=2斤)、チェリーにくちづけ=960円(同=1.5斤)、いずれも税別。営業時間は10時~19時(売れ切れ次第終了)。