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川越で「小江戸川越お芋フェス」 芋好きがサツマイモメニューに舌鼓

「秘蜜芋」「安納黄金」などのつぼ焼き芋を求める人で行列ができた「芋家るーと」

「秘蜜芋」「安納黄金」などのつぼ焼き芋を求める人で行列ができた「芋家るーと」

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 川越市内外から多数のサツマイモ農家と飲食店が出店する「小江戸川越お芋フェスティバル」が11月18日・19日、ウエスタ川越交流広場とウニクス川越(川越市新宿町1)で開催され、大勢の人でにぎわった。

2023年開催 「小江戸川越お芋フェス」

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 前日の雨から一転して晴れて気温が上がった週末、焼き芋の甘い匂いと煙が立ち込める会場に朝から多くの人が訪れた。「紅はるか」「シルクスイート」などよく知られた品種のほか、「すずほっくり、あいこまち、ふくむらさき、しろほろり、ハロウィンスイート」など、普段スーパーではあまり見かけない種類のサツマイモも数多く並び、それぞれの特徴を書いたPOPを見たり、生産者に話を聞いたりしながら購入する来場者の姿も見られた。

 神奈川から初出店した「藤沢焼き芋 ちちずいも」は、全国で種子島にある1軒の農家しか作付けしていないという希少な「ホワイトスイート」の焼き芋を販売。「くりもと金時、旭甘十郎、白安納、くりまさり」など、他の出店者が取り扱わない品種の焼き芋も販売した。店主の中山さんは「これまでさまざまなサツマイモイベントに出店したが、川越での反響は段違い」と話す。

 2日間で300個以上のキッシュを販売した「TENTOUMUSHI KAWAGOE」は「初めて出店したが、こんなに多くの人でにぎわうとは想像を超えていた」、芋餡(あん)団子を計2000本以上販売した「川越伊勢屋」は「大盛況で充実した2日間だった」、計350個を超える「自分で搾るお芋モンブラン」を販売した「ACROSS THE RIVER」は「モンブランの提供は初めてだったが、たくさんの人に楽しんでもらえて良かった」と、それぞれ振り返る。

 「市内在住の友人に聞いて、このイベントを目的に来た」という女性2人連れ、東京在住の大出さんと小野さんは、「芋家るーと」で「秘蜜芋」の焼き芋を購入。「並んだが、甘くておいしかった。小さなサイズが選べるので、いろいろな種類の食べ比べができてうれしい」と話す。「赤一商店」で生の「すずほっくり、くりこがね」と落花生も購入した。「どれも初めてなので、帰ってから家族と一緒に食べるのが楽しみ。菓子店で愛犬用にサツマイモを使ったクッキーも購入した」と笑顔を見せる。

 主催する「川越Farmer’s Market」イベント担当の石川さんは「6年目にして初めてチャレンジした2日間開催は両日とも大盛況だった。初日も盛り上がったが2日目はそれを上回る人出で、サツマイモの魅力はすごいと改めて感じた。焼き芋だけではなく、菓子やフードメニュー、ドリンクなど、出店者が趣向を凝らしたメニューを開発してくれたおかげ。全国でも唯一無二の『サツマイモ文化が根付く川越』を発信することができた」と振り返る。

 石川さんは「今後はさらに規模を拡大して『小江戸川越』の魅力の一つであるサツマイモを発信していく。来年2月にはルミネ大宮2の屋上庭園で初のサツマイモイベントを開催する予定。川越のサツマイモイベントが市内を飛び出して広がっていくので、ぜひ楽しみにしてほしい」と意欲を見せる。

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