一般社団法人「武蔵てらこや」(新座市馬場)が8月27日・28日の2日間、川越の養寿院(川越市元町2)で小学生向けに「食育」をテーマにした夏合宿イベントを開催する。
同団体は大学生と社会人で形成され、主に地域の小学生に向けて、その地域の特色に合わせたさまざまな学びや遊びを提供している。同イベントは、コロナ禍で3年ぶりの開催となる。
今回は川越市内の農家とも協力し、農作業体験や収穫した野菜を使った料理体験のほか、お寺体験として法話を聞き、食事の際には「五観の偈(ごかんのげ)」を一緒に唱えるなどの体験ができる。
開催のきっかけについて、同団体に所属する岡野史奈さんは「以前、テレビで『おいしく食べていると思って出荷していたのに、残されているという事実を知ってショックを受けている』と話をしているパセリ農家を見て切なく思ったのがきっかけ。私は飲食店でアルバイトをしているが、その際に作った料理がたくさん残されているのを見て悲しいと感じていた。それらは生産者への理解不足が一因であると考え、子どもたちには、そのような食べ残しをしてほしくないと思い企画を考えた」と話す。
岡野さんは「みんなで農業体験をしたり、ご飯を作ったりすることで生産者への感謝が深まるとともに夏の楽しい思い出になる。コロナ禍になり、外で友達と遊ぶ時間が減っているという子どもの声をよく聞く。合宿の中で他の地域の子と出会い、みんなで体験を通し、寝食を共にすることが子どもたちの大きな財産になるように、私たちと一緒に本気で遊んで学んでほしい」とも。
新型コロナウイルス感染症対策については、日本財団ボランティアサポートセンター「感染症ガイドライン」を基に作成した「新型コロナウイルス対策マニュアル」に則って実施し、受付時の検温結果や健康状態の確認を行う。感染拡大状況により中止の可能性もある。