蓮馨寺(川越市連雀町)で4月3日、2年ぶりとなるフラワーフェスティバル「はなばたけのはじまり」が開かれ、花苗や寄せ植えを買い求める人やワークショップに参加する人でにぎわった。
2018(平成30)年に初めて開かれた同イベント。昨年、一昨年はコロナ禍の影響で中止したが、今年は川越市制施行100周年記念事業の一環として復活。「花を身近に感じてほしい」「花で元気になってほしい」というコンセプトの下、これまで「はなばたけの会」メンバーが花手水(ちょうず)を増やす活動を続けてきた。イベント当日は花手水を全てのブースに飾り、来場者の目を楽しませた。
会場の蓮馨寺は桜が満開で、朝から小雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、朝から大勢の参拝客が訪れ、着物姿の女性グループなども見られた。訪れた人々は花びらが舞う境内で写真を撮ったり、花苗や生花、寄せ植えなどを販売する生産者から花やガーデニングに関する情報を仕入れたり、自分だけのアレンジメントなどを制作するワークショップに参加したりして、この季節ならではのイベントを楽しんだ。親子でワークショップ参加した女性は「雨の中で運営の皆さんは大変だったと思うが、とても親切にしてもらい楽しかった。かわいい寄せ植えに親子ともども大満足」と話す。
同イベント事務局の田中陽子さんは「2018年より春、秋と続けることでイベントのファンも徐々に増えてきたが、丸2年開催できず、お客さまに来てもらえるか不安だった。あいにくの雨天だったが、開始前から待つ来場者の姿で不安が一気に晴れた。たくさんの花を見た方やワークショップに参加した方の笑顔を見ると、開催して本当に良かったと思う。会場の蓮馨寺も、予定していなかったストリートピアノを用意し、演奏で盛り上げてくれた」と振り返る。
「出店者からは『今までで一番楽しかった。雨にもかかわらず多くの方にお越しいただき、事前申し込みのワークショップに欠席者が一人もいなかった。また参加したい』というコメントが寄せられた。来場者からも『ずっと楽しみにしていた。子どもが花を好きになり、家でも植えたいと言っていた。次も参加したい』など喜びの声が多数あった。雨でも皆さんに楽しんでもらえる一日になったが、晴れている日の『はなばたけのはじまり』もとても楽しい。次回の開催を楽しみにしてほしい」とも。