2007(平成19)年10月25日に開業し、現在は埼玉県内に3店舗を展開する「トシノコーヒー」が今年で15周年を迎える。
自家焙煎(ばいせん)コーヒーのビーンズショップ「トシノコーヒー」は、坂戸市関間に1号店をオープンした。2014(平成26)年8月、2号店「川越店」(川越市連雀町)、2018(平成30)年4月に3号店「入間店」(入間市東町)をオープン。翌年6月、1号店を「若葉店」(坂戸市千代田)へ移転した。
店名は、店主・川村敏廣(としひろ)さんの名前に由来する。同店は、一定の基準を満たした「スペシャルティコーヒー」を専門に扱い、常時15種類前後の世界各国のコーヒー豆を取りそろえる。豆の管理も徹底しており、欠点豆と呼ばれる、コーヒーの香味を妨げる可能性のある生豆(焙煎前のコーヒー豆)を手作業で取り除いている。さらに、その日の気温、湿度などの環境の変化に合わせて微調整を行い焙煎。
店内にはカフェスペースも用意し、日替わりブレンド「本日の珈琲」(400円)のほか、紅茶やスムージーなどさまざまなメニューを用意。川越店のみ「カフェ・ラッテ」(460円)などのエスプレッソメニューをそろえる。店内では、犬や猫などの多様なイラストが描かれたドリップバッグコーヒー(150円)も販売する。
その他、オリジナル企画として、客からメールで受け付けたペットの画像を元にイラストを描き、オリジナルのドリップバッグコーヒー・紅茶・バッグ・Tシャツなどを有料で作るサービス「うちの子シリーズ」も提供。全国から申し込みがあるという。
15周年に当たり、川村さんは「開店当初から長く付き合いのあるお客さまが今も多くお越しいただき、本当にありがたい。大変なこともあったが、その都度、いろいろな人が助けてくれた。15年続けてこられたのは、お客さまのおかげ」と振り返る。
「コーヒーには一切妥協しない。コーヒーは自然のものなので、同じ銘柄の豆であっても収穫の年や乾燥具合によって違いが出てくる。おいしいコーヒーをよりおいしく提供できるように、手を抜くことなく、しっかりと焙煎して味を追求していきたい」と意気込みを見せる。
将来の展望について、「ペット業界にも興味があり、手作りのペットフードなどに力を入れている。ペット関係の事業も今後広げていきたい」と話す。同店には、「トンちゃん」の愛称で親しまれるフレンチブルドッグの看板犬「トンカチ」がいる。普段は入間店にいるが、他店舗に顔を出すこともあるという。
営業時間は、川越店=10時~19時、入間店=9時~17時(火曜・水曜定休)、若葉店=11時~18時(月曜・木曜定休)。