サツマイモの総合情報サイト「さつまいも大学」が1月1日、埼玉県川越市市制施行100周年事業の一環で開設された。
川越でサツマイモの栽培が盛んに行われるようになったのは江戸時代のこと。川越藩と隣接する地域(埼玉県所沢市、狭山市、新座市、三芳町、川越市)で生産されたサツマイモは、甘いものが少なかった当時、味の良さで評価されたという。今では、さまざまなサツマイモのお菓子や料理、健康食、美容食、宇宙食として展開されている。「おいしい、たのしい、からだにいい」をキーワードに、子どもから大人まで楽しめる、サツマイモの総合情報サイトを目指す。
同サイトの特徴は3点。1点目は、サツマイモに関する国内外の情報の収集と共有を行うこと。2点目は、サツマイモを中心とした学習環境とコミュニケーションをサポートし、生涯学習拠点としての機能を提供すること。3点目は、サツマイモによるGR(地域課題解決のための官民連携)をテーマとして、地域貢献、産学官連携、国際交流等の社会貢献活動とプロデュースを推進すること。これらの特徴を踏まえ、ネット上のバーチャルな仕組みとイベントやセミナーによる体験型学習(フィールド・エデュケーション)の両方で実施していくという。
川合善明市長は「川越のサツマイモは約270年以上の歴史あるもの。川越の食の代表ともいえるサツマイモが、『さつまいも大学』のサイトを通じて、さらに人々に親しまれ、全国に広がっていくことを心から期待する。行政としても大いに応援したい」と話す。