「ユープレイス(U_PLACE)」(脇田本町)正面広場で6月26日、「川越初夏のお菓子マーケット」が開かれ、川越産の材料などを使った焼き菓子や和菓子などを求める大勢の人でにぎわった。
当日は川越市内の和・洋菓子店、カフェ、レストランなど10店が同イベントに参加。川越産の材料を使うなど、店ごとに工夫を凝らした焼き菓子を中心にドリンクなども販売した。梅雨の晴れ間の週末に、イベント開始早々多くの人が会場を訪れ、異なる店舗での買い物を楽しんだ。中には1時間待ちなど長い行列ができる店や昼ごろに商品が完売する店も。
同イベントでは、一日限りのストリートピアノ「小江戸『川越』夢ピアノ・プロジェクト」も同時に開催。1階エレベーターホールに設置された電子ピアノは誰でも演奏することができ、来場者が順番に腕前を披露して、訪れた人々から拍手喝采を浴びていた。菓子購入のための長い列に並ぶ人からは「近くでピアノの生演奏を聴くことができたので、並んで待つことが苦にならなかった」との声も聞かれた。
主催する「川越Farmer’s Market」イベント担当の石川さんは「川越市内で催しが減っている状況で、ひとときでも楽しい時間を提供できて良かった。そしてコロナ禍でも頑張っている川越の菓子店を応援することもできた。もともとこのイベントは、毎月U_PLACEで川越の農家が集まって農産物を販売する『川越ファーマーズマーケット』から始まったもの。その中で『テーマを決めたイベントも開催しよう』ということから、4月にはフラワーマーケット、そして今回はお菓子マーケットを開催した。今後も農産物販売を軸にしながら、不定期でテーマイベントも行う予定。川越駅西口という再開発が進むエリアの活性化にもつなげていければ」と話す。
イベント出店者からは「イベントがなくなっている状況で、貴重な出店の機会を得たことをうれしく思う。たくさんのお客さまに接し、楽しみながら手作りのお菓子を販売することができた」との感想も。
石川さんは「今後も毎月U_PLACEで、『川越ファーマーズマーケット』が運営するイベントを開催していく。川越のこだわり農産物の販売や、さまざまなテーマのイベントを企画しているので、今後の展開に、ぜひ期待してほしい」と意気込みを見せる。