川越市産業観光館(小江戸蔵里)を「蔵里おやつステーション」としてフードバンクの役割を持たせる取り組みが6月、始まった。
まちづくり川越は、同館の指定管理者として、愛着と信頼、相互扶助などに基づく住みやすいまちづくりを目指し、グローバル・ゴールとなるSDGsの取り組みを検討していた。
コロナ禍の下、地域で生活に困窮を抱えた家庭の子どもの増加状況、半年にわたる同館の休館の際に発生したフードロスを目の当たりにし、子どもフードパントリーへの支援を行うこととなった。
「蔵里おやつステーション」にフードバンクの役割を持たせ、同館や川越の各商店などで取り扱っているお菓子などで、賞味期限が近くなり販売できない商品などをフードロスにせず、川越市内の子どもフードパントリーに寄付する仕組み構築した。
1社や1店舗では支援のための数量が確保できない課題もあったが、川越の街を挙げての支援とすることで、街が一体となり定期的かつ継続して実施することが可能になる仕組みとしている。同館館長の高田さんは「コロナ禍の子どもたちの将来を守る一助となり、川越の皆さまの温かい志が届くよう努めていきたい」と話す。
第1回の支援として6月16日、同館展示蔵で「チームひだまり」「川越子ども応援パントリー」への寄贈を行った。次回は7月21日を予定している。