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川越の「小江戸蔵里」、コロナ対策を徹底して営業再開

「小江戸蔵里」の外装

「小江戸蔵里」の外装

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 川越市産業観光館「小江戸蔵里」(川越市新富町)が全館換気向上対策工事を終え、10月1日に営業を再開した。同施設は新型コロナウイルス感染症対策のため、4月から全面休業していた。

「小江戸蔵里」入り口には検温のためのサーモカメラを設置

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 元々窓が少ない酒蔵を転用した同施設は、休業期間中に換気改善の工事を開始。国の登録有形文化財である同施設は建物の改造が難しいため、配管は壁に穴を空けずに窓まで引くなど、工事に工夫を凝らした。建物を保護しながらの工事は検討に時間を要したことから、他の観光施設が再開した6月以降も営業を再開できなかったという。

 同施設は新型コロナウイルス感染症防止対策として、大型の換気設備や大型エアコンの増設、高機能空気清浄機の新設を行い、サーキュレーターを追加した。入り口には検温のためのサーモカメラと足踏み式アルコール除菌スプレー台を設置。対面カウンターや客席などは、アクリル板での飛まつ遮へいを徹底する。レジの周りなど人が集まりやすい場所には、ソーシャルディスタンス確保位置の表示を行っている。

 同施設の指定管理者である「まちづくり川越」イベント・広報チーフの恩田美也子さんは「約半年間の休館はとても辛いものだったが、立ち止まって現状を見直すきっかけにもなった。今後はまた新たな気持ちで、安心安全への取り組み、国内外からの観光のお客さまのおもてなしに励んでいく」と話す。

 同施設は2010(平成22)年10月、地域の活性化を図り、川越市の物産等が楽しめる施設としてオープンした。土産などの特産物を販売する「明治蔵」、地元食材を使った和食レストラン「大正蔵」、埼玉の地酒を飲み比べることができる「昭和蔵」は国の登録有形文化財に指定されており、それぞれの蔵の建築時期が建物の名前になっている。

 営業時間は、明治蔵=10時~18時、大正蔵=ランチ11時~15時、ディナー17時~21時(土曜・日曜・祝日は11時~21時)、昭和蔵=11時~19時。大正蔵は現在コロナウイルス感染症対策のため営業時間を短縮している。

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