「川越市場の森 Market Terrace(マーケットテラス)」(川越市大袋)の新業態店「川越市場の森 Market Terrace DELIVERY&TAKEOUT」が6月2日、西武本川越ぺぺにオープンした。
川越市場の森 Market Terrace DELIVERY&TAKEOUT
同店は、コロナ禍の「おうちご飯」のためのデリバリーとテークアウトがメインだが、店内21席でイートインも可能。本店の名物メニュー「柿の種衣の唐揚げ」弁当(デリバリー=1,100円、テークアウト・イートイン=880円)や「鶏肉と野菜のグリーンカレーライス」(同=800円、同=640円)などの手作りメニューを用意するほか、工場直送のCOEDO生ビール(600円、テークアウト・イートインのみ)や観光客向けの土産用スイーツなども取りそろえる。新型コロナウイルス感染予防として「非接触化」を推進し、会計は川越初の完全キャッシュレスとした。
ビュッフェ専門店で飲み放題付きパーティーに注力してきたマーケットテラスは、コロナ禍の影響を特に大きく受け、本店の長期休業やアトレマルヒロ店(脇田町)の閉店など、厳しい状況が続いてきた。そうした中、緊急事態宣言下で始めた「お取り寄せグルメ」通販やテークアウトの反響が良かったという。昨秋のヤオコー川越的場店での弁当販売では、弁当購入のために開店待ちをする人の姿もあり、「予想以上の反響に驚いた」という。2月には改装のため本店を1カ月休業し、テークアウト販売のみを実施。その時もよく売れ、わざわざ浦和や大宮など遠方から買いに来る客もいたという。運営する聡研プランニングの一川直子社長は「本店のオープンから10年。10年間で着実にマーケットテラスの料理のファンがいらっしゃることを実感した」と話す。「お客さまの反応がテークアウトへの自信につながり、今回のエキナカファストフード店の出店につながった」とも。
SDGsへの取り組みとして、容器は極力プラスチックを排除。サトウキビの絞りかすを利用したエコ素材の容器を使用。一川社長は「コストはかかるが、持続可能な未来のために、お客さまと一緒にできることからやっていく」と話す。西武本川越ぺぺの清水さんは「エコ容器に触れることで、少しでもSDGsに貢献できていると感じるきっかけとなれば」と期待する。
一川社長は「長引くコロナ禍の中でもマーケットテラスの存続を願うお客さまに勇気づけられ、何とかして存続を図るための結論が今回の出店。10年でブラッシュアップしてきた商品には自信もある。環境汚染対策なども併せて、一本筋を通しながらおいしいものをおいしく提供していく」と意気込みを見せる。清水さんは「川越は日帰り観光が多い。川越野菜の地産地消料理&川越地ビールCOEDO生も飲めるので観光帰りの利用で名物料理を楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
営業時間は9時~21時(モーニング=9時~11時、ランチ=11時~14時、カフェ=14時~17時、ディナー=17時~21時)。宅配サービスは「出前館」と「Uber Eats」が利用可能。宅配サービスの受付時間は9時~20時30分。