映像制作ユニット「unit.TOTLOT(ユニット・トットロット)」が5月2日から、川越が舞台の長編映画「リ、ライト」を「クオリティーの高い音楽映画」として仕上げるためクラウドファンディングで支援を募っている。
「NHK・サンダンス国際映像作家賞2008」のファイナリストに選ばれた脚本「灯影にて」を、12年の時を経て映画化する同作品。一ノ瀬晶監督が、敬愛する撮影監督から引退を告げられたことから、「いつかやろう」と考えていた同作品の映画化を「今やろう」と決意したという。
既に撮影は完了しており、現在は編集段階に入っている。編集後には、ポストプロダクション(ポスプロ)と呼ばれる音や映像の仕上げに入る。クラウドファンディングで募った支援金は、主にこのポスプロに充てる。クラウドファンディングを始めた経緯について、一ノ瀬監督は「高いクオリティーで上がってきた素材を前にして、本作を、ふさわしい姿で世に出し多くの方に広く見ていただきたいと考えた」と話す。
同作品はアンティーク照明の修理店を営む老人・藤吾の元にジャズシンガーを名乗る女・洋子が、藤吾の息子・耕輔を出せと怒鳴りこんでくるところから始まる。この出会いがさらなる出会いを生み、「集う」大切さを伝えるストーリーになっている。
クラウドファンディングは今月31日まで。