1865(慶応元)年創業の和菓子店「紋蔵庵」(川越市古谷上)が現在、河越抹茶を使った「抹茶わらび餅」を期間限定で販売している。
南北朝時代、武蔵川越は全国でも有数の茶産地の一つに挙げられていた。お茶を栽培していた寺院や武士の衰退により一度はその名も消えてしまったものの、およそ400年を経て旧河越領内茶園で丁寧に栽培された高品質の茶葉を「厳選」した「河越茶(抹茶)」として復活。今では多くの商品が開発され、新たな川越の名産品となっている。
サツマイモに続く新しい特産品である河越抹茶を使った同商品は、「新緑の時期にピッタリ」の緑鮮やかなわらび餅で白あんを包んだ、新しい味わいの和菓子に仕上げた。ほんのり苦みのある河越抹茶を練りこんだ生地にあっさりとした白あんを包んだオリジナルで、抹茶ときな粉をブレンドしてまぶすことで、より一層河越抹茶の味わいを楽しめる一品になったという。抹茶は茶葉を丸ごと摂取するため「豊富な栄養素をそのまま取り入れることができるのも特徴」とも。
亀屋紋蔵の小泉昌弘社長は「川越の特産品を皆さんに知っていただき、地産地消に少しでも貢献し、お菓子で笑顔をお届けしたい」と話す。
価格は1個162円。紋蔵庵全店で6月まで販売する。