入間川の河川敷にあるオフロードバイク場・川越オフロードヴィレッジ(川越市中老袋)にスクリーンとステージを特設し、12月17日・18日の2日間、映画「ザ・ルーム」を上映するドライブインシアターイベントが開催される。
同作品は、トミー・ウィゾー監督・主演で、2003年にアメリカで公開された恋愛映画。日本では今年初めて、東京と大阪の映画館で公開された。公開当初から長い間「駄作」として酷評されてきたが、現在では一部の映画ファンや評論家に支持される「カルト映画」として知られる。
海外では同作品の上映中に観客がツッコミを入れたり、名ぜりふを叫んだり、スプーンを投げたりするなどして積極的に参加する「スプーン上映」が話題となった。日本では3密を避けなければならないコロナ禍の昨今、この実施には未だ至っていない。
「スプーン上映」を熱望する日本のファンのために、今回企画されたのが同イベント。ドライブインシアターのFM送受信機を使い、ファンの代わりにトークゲストが上映中にツッコミを入れ、その音声を来場者のカーステレオに届ける。来場者はFMの周波数を切り替えることで、随時DVDの音声切り替えのように劇中音声も流すことができ、好きな音声を選んで楽しむことができる。ゲストによる副音声は18日のみ。17日は入れ替え制で2回上映し、副音声として現地の「ザ・ルーム」上映時の観客音声を届ける。
同作品を配給するSUPERBAD-ASS PRODUCTIONの川波大輝さんは「17年の時を経て今年日本に初上陸したカルト作『ザ・ルーム』が、ドライブインシアターの大スクリーンに登場する。雑誌『映画秘宝』などで活躍中の高橋ヨシキさん、てらさわホークさん、多田遠志さんによるライブコメンタリーで、本国での上映に引けを取らない爆笑体験を提供する予定。コロナ禍で疲弊された映画ファンの皆さんにぜひ足を運んでほしい」と来場を促す。
上映時間は、12月17日1回目=19時~20時40分(18時開場)、2回目=21時30分~23時20分、18日=20時~21時40分(18時30分開場)。チケットはPeatixで販売中。料金は、17日=1人1,900円、18日=1人2,500円(3人目以降は1人2,000円)。