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川越の台湾屋台カフェ「一六八」、台南レトロをイメージした店内にリニューアル

リニューアルした「一六八」の店内

リニューアルした「一六八」の店内

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 川越で唯一の台湾屋台カフェ「一六八(いろは)」(川越市新富町)が改装のため約2週間休業し、3連休初日の11月21日にリニューアルオープンした。

外壁にタイルを貼り、落ち着いた色合いに生まれ変わった「一六八」の外観

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 改装後の店内は、女性店主、王(ワン)さんが育った台湾南部の都市、台南のレトロな雰囲気をイメージしたもの。食器棚などの調度品や食器類は古道具屋で購入したり、王さんの母の嫁入り道具を使ったりして、「台湾の京都」とも呼ばれる台南の昔懐かしいカフェを再現。高さのあったカウンターテーブルを低くし、天井が高く広々とした空間を目指したという。テーブルと椅子は温かみのある木製にし、カウンターテーブル用の椅子は表面に台湾らしい客家(はっか)柄の布を張った。

 「これまではテークアウトがメインだったが、店内でもくつろいでもらえるようにしたかった。大きなテーブルを一つ置き、グループや家族連れも利用しやすいようにした」と王さんは話す。その希望は早速かない、再オープンしてからまだ日が浅いが、既にイートインの利用がかなり増えているという。

 台湾の「美食の街」とも言われる台南に近づけようと、改装に合わせてメニューも一部刷新した。「タピオカ屋だと思われることも多かった」というタピオカドリンクをメニューから外し、パイナップルケーキを作る際に搾った果汁を使った「パイナップルグリーンティー」(550円)や「仙草ゼリー」(追加50円)のトッピングを日にち限定で販売。仙草ゼリーは「台湾懐かしいミルクティー」「ジャスミンミルクティー」(各440円)と合わせるのがお勧めという。

 10月から日にち限定で始めた店内での焼き菓子販売も、店内に工房を作ることで常時販売できるようにした。イートインメニューにも「パイナップルケーキ&日替わりドリンクセット」(880円)を加え、焼きたてのパイナップルケーキが店内で食べられるように。王さんは「店内で実際に食べてみてから、土産用に購入する」ことを勧める。従来の「小麦胚芽パイナップルケーキ」「プレミアパイナップルケーキ」、ドラゴンフルーツ入りの「ピンクパイナップルケーキ」に、生地と餡(あん)にキンモクセイを練り込んだ「キンモクセイパイナップルケーキ」(各350円)が秋限定で加わった。今後も季節に合わせた新しい味を開発予定で、常時2~3種類が店内に並ぶ。

 今回の改装に当たっては、初めてクラウドファンディングを利用した。「地元川越で商売を営む友人たちや常連のお客さまなど、多くの方々の支援があって目標を達成することができた。おいしい台湾料理と、『台湾で一番の景色』といわれる人の温かみを提供することで恩返ししたい」と王さんは話す。「コロナ禍で再び台湾旅行ができる見通しが立たない今、ぜひ川越で台南レトロカフェの雰囲気を楽しみ、台湾を身近に感じてほしい」と利用を呼び掛ける。

 営業時間は11時~16時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。水曜定休(不定休あり)。日にち限定ドリンクなどの日程と内容はインスタグラムで知らせる。

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