川越市のゲストハウス&カフェ「chabudai(ちゃぶだい)Guesthouse,Cafe&Bar」(川越市三久保町1)が、生産者から直送された野菜の予約販売を始めた。同店は現在コロナウイルス感染拡大防止のため休業しているが、同店で以前から行っていた日曜市「ラストサンデーマーケット」に出店している農園の野菜を事前予約制にし、月に数回販売する。
築100年の古民家をリノベーションした同店は、ドミトリー(相部屋)・個室のある宿泊施設と宿泊者以外も利用出来る地域に開かれたカフェ、バースペースがある。「つながる・たのしむ・ひろがる」をコンセプトに、日頃から交流会や映画上映など「枠にとらわれない」さまざまな取り組みを行う。その一つとして毎月最終日曜に生産者との対面販売が楽しめる市(いち)「ラストサンデーマーケット」を開いている。今月から当面の間はコロナ対策として、対面販売ではなく事前予約制とし、人同士の接触を避け安全に新鮮な食料を手にできるよう工夫を施す。購入客は同店の広い間口にあらかじめ用意された野菜セットを受け取り、支払いは現金のほかpaypayにも対応。数量限定。
生産農家はその時々によって変わるが、「たばちゃん農園」(下赤坂)、「ままざめfarm」(今福)のほか、市外からも参加する。コロナが収まるまでは2週間に1度程度を目安に不定期開催する予定。収まってからは元の通り対面販売で最終日曜日に続けていくという。今回の取り組みに、生産農家の一つ、たばちゃん農園の生産者は「農園で作る旬の野菜を、なるべくバランスを考えて入れるようにしたい。直接会えなくても野菜を通してつながることができるように、新しい形として頑張りたい」と言う。
次回の予約販売は4月26日。野菜の内容や予約方法などの詳細は「ちゃぶだい」や「ラストサンデーマーケット」のフェイスブック・インスタグラム・各農園のSNSで発信。「ちゃぶだい」共同代表の西村拓也さんは、同店で「ラストサンデーマーケット」を始めたきっかけとして、「『ちゃぶだい』が少しずつ認知されてくる中で、地域の方々にもっと貢献できないかと思ったのが最初」と話す。「定期的イコール日常となるような、信頼ある関係ができてほしいと顔が見えるマーケットを立ち上げた。今は当店の軒先だけでやっているが、ゆくゆくは近隣のカフェや商店、空き地などで生産者と消費者がつながる小さな市が点在するようなエリアを作れれば」とも。
同店では、毎週土曜の朝に行っていた朝ヨガもフェイスブックでライブ配信する。次回は4月25日10時~10時30分。参加費はドネーション制(集まった金額の一部を今後の営業再開に向けて寄付)。
曜日により弁当などのテークアウトメニューも販売している。「今後は焼き菓子やドリンクなどのテークアウトも検討している。今後の予定やメニューなどは、フェイスブック・インスタグラムをチェックしてほしい。協力しながら乗り越えていければ」と西村さん。「おいしい野菜で元気になってほしい」と呼び掛ける。