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川越の飲食店がテークアウトメニュー続々 SNS・サイトで応援の輪広がる

須賀さんがフェイスブックで紹介する店舗の一部

須賀さんがフェイスブックで紹介する店舗の一部

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 川越市内でテークアウト・デリバリーを行う店を紹介・応援する動きが、SNSやウェブサイトを中心に広がっている。

泰玉スガ人形店

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 外出自粛で客足が激減し、川越の飲食店も感染リスクを抑えるための工夫を凝らし、テークアウトやデリバリー、通販などを続々と始めている。そうした中、さまざまなSNSコミュニティーが、店舗情報の拡散に一役買っている。

 大正浪漫夢通り沿いで節句飾りや日本人形などの販売業を営む老舗「泰玉スガ人形店」(川越市仲町1)店主の須賀栄治さんは「こんな時だからお家(うち)でお店の味を楽しもう」と題し、自身のフェイスブック内で市内飲食店のテークアウトメニューを多数紹介している。須賀さんは同店を経営する傍ら、「川越まつり」の運営や「小江戸川越マラソン」の立ち上げ、「およげ鯉(こい)のぼくん」実行委員など、川越の活性化に向けて精力的に活動している。今回も「フェイスブックの友達である飲食店が状況が厳しいと聞き、それならば何か役に立つことができるかと考え始めた」という。

 須賀さんのフェイスブック内では現在65店舗を紹介しているが、残念ながらその中でも数店は休業することになったという。「実際、大変なのは飲食店だけではない。本当のトップシーズンの当店もそうだが、どの業種の皆さんも非常に苦しい時。商店街のこいのぼりもそうだが、この暗い状況の中で明るい気持ちになってもらえれば」と話す。

 このほか、地元川越の情報を発信するSNSコミュニティー内でも日々テークアウト・デリバリーを利用した人が情報をアップしており、「食べたーい!」「当日では、売り切れでした」「これは利用しなくては」(原文ママ)など、多くの投稿が見られる。

 アプリやサイトも次々登場している。セラピストの岸善昭さんが代表を務める「泊まれるリラクゼーションサロン・ゆきき」(元町1)は、特設サイト「川越テイクアウト&デリバリーマップ」を開設。市内でテークアウトやデリバリー、オンラインサービスを行う店が一目で分かるマップにまとめ公開している。同店は5月に開業予定だが、緊急事態宣言解除まで営業を自粛するという。広報担当でサイトを制作した根本可奈子さんは「オープン準備を進める中で、川越の方々と交流を深めてきた。自分たちも思うように事業を行えない中、交流のある店の方々も大変な思いをされているのも聞いている。苦しいときに皆で情報を共有し助け合って乗り越えていくことが、事態収束後の街の結束力にもつながると信じている」と話す。

 川越商工会議所は会員企業応援サイト「川越の身近なお店をみんなで応援しようサイト」を開設、飲食店のテークアウト・デリバリー、小売店の情報を掲載している。小江戸川越観光協会と川越商店街連合会が連携し立ち上げたサイト「TAKEOUTかわごえ」は、テークアウト・デリバリー可能な飲食店をジャンルごとに掲載。川越の印刷会社「櫻井印刷所」(元町2)が運営するアプリ「コエドノコト」では、期間限定(~2020年12月末)で記事を自由にアップできる会員アカウントを無料発行し、情報発信を応援する。

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