川越市保健所は3月2日、新型コロナウイルス感染症のPCR法による独自の行政検査を始めた。
これにより、保健所衛生検査課での検体の受け入れが可能となり、より早く検査結果を入手できると期待される。
この行政検査は、医療機関の医師が総合的に判断し、ウイルス感染を疑う場合に限って保健所との連絡調整を経て実施する。
埼玉県内で行政検査を実施しているのは現在、さいたま市、川口市、川越市。従来は感染の疑いがあった場合、疑似症として保健所に届け出後、県の衛生研究所で検査する必要があった。しかし今回の独自PCR導入により、検査結果は早ければ当日に判定する。1日の検査可能件数は24件。
同保健所の武田さんは「今回のPCRは医療機関で検査が必要と判断された場合、医療機関と保健所の判断で検査するもの。一般の方の持ち込みはできないので、留意いただければ」と呼び掛ける。さらに、年度内に検査装置1台を追加導入する予定だという。
5日17時発表の、川越市が実施した疑い例検査数は延べ6人、川越市内での陽性確認者数は0人。
医療機関からの行政検査の受け付けについての相談は保健予防課感染症担当(TEL 049-227-5102)、検査内容に関する問い合わせは衛生検査課検査担当(TEL 049-227-5104)まで。