川越の揺光山最明寺(川越市小ヶ谷町)のふすまに12月4日、川越市在住のアーティストYOHAKUさんが新たな絵を描いた。
YOHAKUさんはインスタグラムなどで支持を集めるほか、ヤフーの特集記事でも取り上げられている。仏教にも深い関心を持ち、仏陀(ぶっだ)や龍の絵をインスタグラムに投稿していたことが今回のきっかけとなった。
寺によく描かれる「龍」や「達磨大師」の絵画ではなく、現代アートを取り入れることで、若い世代や女性からも仏教への興味を広げる活動となる今回の試み。同寺の「海外に比べて芸術が不毛とされがちな日本において、寺を通じて日本のアートを盛り上げていきたい」という思いをYOHAKUさんがふすまに表現した。ふすまには、龍の背に乗るお釈迦(しゃか)様と妖怪などが描かれている。
担当の千田明寛さんは「絵や音楽など多くの芸術作品には言葉を超えて、文化を超えて、国籍を超えて、人を楽しませる要素がある。暗いニュースが続く昨今だからこそ、そのようなポジティブな要素が今、必要とされていると思う。白いふすまをキャンバスにして描かれた妖怪と仏陀から何かを感じ取って、笑顔になっていただければ。ぜひ、足を運んでほしい」と呼び掛ける。
公開時間は10時~17時。今月21日まで。