川越氷川祭の山車行事(通称・川越まつり)が、ユネスコの無形文化遺産に登録される見通しになった。
文化庁は10月31日、ユネスコの無形文化遺産に推薦していた「山・鉾・屋台行事」について、事前審査をしていた評価機関より「記載」の勧告があったことを発表した。「山・鉾・屋台行事」には、川越氷川祭の山車行事が含まれる。11月28日~12月2日にエチオピアで開催される政府間委員会で、登録が最終決定される見通し。
川越氷川祭の山車行事は、川越氷川神社で最も重要な祭祀である秋の例大祭に行われ、「川越まつり」の通称で知られている。今年は10月15日・16日の開催で、98万5千人の観光客数が訪れた。江戸型山車が市内を巡行する、川越を代表する祭礼行事になっている。
この発表を受けて、川越市の担当者は「正式な登録はまだだが、世界へ向けてイベントを発信する準備を進めていく」と意気込む。川越まつり会館には横断幕が掲げられる予定になっている。