初演から200年の「第九」にスポットを当てたコンサート「200年の時を感じる演奏会」が8月3日、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(富士見市鶴馬)で開催される。主催と演奏は「オーケストラ200」。
200年前のロマン派の音楽シーンにスポットを当ててプログラムを組んでいる同団体。2022年にはシューベルトの「未完成」(1822年初演)、2023年にはベートーベンの「運命」(1823年初演)など、200年前に初演された曲や誕生した作曲家を取り上げ、「200年の時を感じる音楽会」で演奏してきた。
今回は、1824年に初演され「第九」として親しまれているベートーベン作曲の「交響曲第9番ニ短調Op.125」を埼玉ゆかりの音楽家と共に演奏する。第4楽章に「歓喜の歌」の合唱がある同曲は、友愛を求め、人類の平和をたたえていることから、「不安定な社会情勢の現代にベートーベンの理想をもう一度感じてもらうことも目的としている」という。同団体は能登に縁があることから、能登地震のチャリティー公演として収益の一部を寄付する。
音楽家は、ソプラノの山田千尋さん、アルトの森山綾子さん、テノールの杉江恭輔さん、バリトンの二宮周平さんが参加する。開催に向け、同団体の併設合唱団「コーラス200」のメンバーも広く募集している。声楽家から発声法や楽譜について学びながら本番を目指し、一回だけの「特別な第九」を作り上げる。
同団体事務局の藤田喜徳さんは「音楽は人々を結びつけ、心を豊かにする。『第九』という素晴らしい楽曲を通じて音楽を奏でる喜びと感動を共有したい。地域の人、老若男女、未来への大きな希望を持つ若い世代の人にもステージでの一体感を味わっていただければ」と応募を呼びかける。
参加費は、入団費2,000円と月会費2,000円(中学生以下は学割あり)。参加申し込みはウェブサイトで受け付ける。練習は、東武東上線上福岡駅近郊や、ステラ・イースト(富士見市福岡)、キラリ☆ふじみで行う。