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蓮馨寺で「川越コーヒーフェス」 コーヒー好きが専門店の味を飲み比べ

極深煎りのエチオピアコーヒーをネルドリップで提供した「G☆P COFFEE ROASTER」

極深煎りのエチオピアコーヒーをネルドリップで提供した「G☆P COFFEE ROASTER」

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 蓮馨寺(川越市連雀町)で12月10日・11日、「川越コーヒーフェスティバル2022」が開かれ、大勢のコーヒーファンが全国から出店した専門店のコーヒーやフード、ライブ演奏を楽しんだ。

蓮馨寺で「川越コーヒーフェス」 コーヒー好きが専門店の味を飲み比べ

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 両日とも暖かな冬晴れとなった週末、前売りチケットを購入し開場を待ち構える大勢のコーヒーファンが、スタッフの指示に従って入り口に列を作った。境内には全国から参加したコーヒー専門店が軒を連ね、開場と同時に目当ての店目がけて走る人の姿も。一日限定を含む24店が使い慣れたマシンや器具をブースに持ち込み、産地や品種、焙煎(ばいせん)具合を変えたコーヒーを提供したほか、粉や豆、コーヒーに合う菓子や雑貨などを販売した。

 80ミリリットルほどの「飲み比べ用」ミニカップに対応した店では1~5種類を用意。列に並んで待つ人にスタッフがメニュー表を見せながら違いを説明し、選ぶ手助けをする店も見られた。栃木・小山から参加した「カフェ フジヌマ」は、飲み比べ用にエチオピアの「オレンジチェリーナチュラル」の中いりを提供。スタッフがハンドドリップでいれたカップを手渡しながら「だんだん甘みが増していくので、ゆっくり飲んで味の変化を楽しんで」とアドバイスした。

 居並ぶコーヒー専門店に劣らず長い列ができた、オーストラリア・メルボルンのチャイ専門店「PRAMA CHAI(プラマ チャイ)」と、同ホットチョコレート専門店「Mork Chocolate(モーク チョコレート)」は日本に店を持たず、通信販売と提携店での販売のみ。「普段なかなか味わう機会のない商品を試すことができてうれしい。こうしたこともイベントならではの楽しみ」と、訪れた市内在住の女性2人組は話す。列の最後に並んだ人が店名と「最後尾」と書いた札を持ち、新たに並んだ人に渡していくスタイルで、並ぶ場所を分かりやすくする工夫も見られた。

 実行委員会の高綱さんは「天候に恵まれ、とても気持ちの良い2日間だった。今年から入場料を頂くことになったためか来場者数は昨年よりも少し減ったが、混雑を避けることができ、むしろこのイベントを心から楽しみたいと思ってくださるお客さまが思い切り楽しめたのでは。今年始めた『川越エアロプレス選手権』の熱量にも感激した」と振り返る。

 空気の力を利用して抽出するコーヒー器具「エアロプレス」でおいしさを競い合う「川越エアロプレス選手権」は今年初の試みで、ジャッジと観客が見守る中、参加者が熱戦を繰り広げた。境内には屋外ステージの前にテーブルと椅子、後方に各日5店の飲食店がブースを並べ、来場者はゆったりと音楽に耳を傾けながらコーヒーやフードを楽しんだ。

 出店した東京・国分寺の「Life Size Cribe」店主の吉田さんは「自分にとっては一年の締めくくりとなるイベント。川越コーヒーフェスに出ないと一年が終わらない」と話す。沖縄の「豆ポレポレ」店主の仲村さんは「今年も多くの方にクリスマスブレンドほか、いろいろなコーヒーを楽しんでいただいた。今からもう来年が楽しみ」と笑顔を見せる。

 高綱さんは「入場料を取り入れたことで、昨年に比べると混雑緩和は達成できたが、参加した皆さんの意見も聞いて検証したい。この空気感や雰囲気をバージョンアップさせながら、少しずつ、もっと川越の街をユニークに巻き込んでいくことが今後の目標。自分には何ができるのか、自分にしかできないことは何なのかを冷静に見極めながら、出店者、来場者、ボランティアの皆さんが満足できるイベントとして成長していけるよう、深く、長く、考えていきたい」と抱負を語る。

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