小江戸南古谷農園(川越市久下戸)が10月8日、トレーラーにキッチンカーをのせた農家ならではスタイルで、黒米とマコモ茶の直売所をオープンした。
同園のキッチンカー直売所では、農薬、除草剤、化学肥料を使わずに育てた黒米やマコモを使った商品・メニューを提供している。季節に応じて「もみすり」体験(300円)なども行っており、幅広い世代が楽しめる「場」を提供している。
同園の田中邦和さんは「これまで私たち米生産者は、消費者の皆さまに味と見た目を伝えることが大切だと考えていたが、お客さまと会話していくうちに生産者の思いを伝えることが大切だと気付いた。そこで、お客さまと触れ合うことができて、私たちの思いを伝えることができるキッチンカーでの直売所をスタートした」という。
同園は、「和の心で、遊ぶ・真似ぶ・学ぶ、お米創り」「人から好かれ喜び合い、地球の未来に笑顔を創る」「自然の恵みに感謝をし、こころでお米を実らせ創る」(以上、原文ママ)を理念に掲げ農業を営んでいる。田中さんは「キッチンカーに訪れたお客さまには私たちの理念を少しでも理解してもらえるよう、食の大切さ、食文化の継承、食べ物を粗末にしない『食育』を五感で体験してもらえたら」と話す。
「トラクターでけん引したトレーラーにキッチンカーをのせる農家ならでは販売スタイルを楽しんでもらい、安心安全な食を食卓に持ち帰ってほしい。自然や農業を楽しみ、泥まみれになって遊んだことや、友達と時間を忘れて遊んだ日々を思い出して、帰るときに頬が少しでも上がってくれたら」とも。
営業は金曜の10時~14時。提供メニューは季節などにより変わる。もみすり体験は季節や天候などにより中止の場合あり。