国内のグランメゾンや有名店でシェフパティシエを務めた森田賢二さんが8月3日、川越市山城に「モンペリエ洋菓子店」(川越市山城)をグランドオープンした。
森田さんは1972年(昭和47年)、3代続く洋菓子職人の一家に生まれた。高校卒業後、洋菓子店の老舗「アルプス洋菓子店」で修業した後に渡仏。ル・マンにあるショコラティエで、M.O.F(フランス国家最高職人)のジャック・べランジュさんに師事。その後、日本で六本木ヒルズクラブのスー・シェフを務め、ひらまつグループに入社。新店立ち上げなどに携わり、数多くのウェディングケーキを手掛けた。
店名は実家の洋菓子店「モンペリエ洋菓子店」を引き継ぎ、老若男女問わず日本独自の洋菓子が楽しめる店にするという。新鮮なフルーツや生クリームにもこだわり、季節感を楽しめる商品が並ぶ。看板商品は人気のショートケーキ(486円)とシュークリーム(248円)。焼き菓子の「ポルボロ」は実家の店の名物でもある。「特別な日」のバースデーケーキなどにも対応する。
店内は製造工程が見える造りになっており、来店客がライブ感を楽しめるようにした。森田さんは「商品がどのように作られているのか実際に見てもらうことで、パティシエの仕事を知ってもらえたら。ヨーロッパではものづくりの職人は尊敬される存在。子どもたちの『ケーキ屋さんになりたい』という夢を増やせるような活動もしていきたい」とも。
今後、地場産農産物の素材の味を楽しめるスイーツ作りも目指しており、川越のサツマイモを使った商品も企画しているという。
営業時間は10時~19時。火曜定休。駐車場3台。新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、入店時マスク着用、消毒の徹底などを行う。