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川越市立美術館で川越出身の少女漫画家・花村えい子さん展覧会

1970年代昭和ノート・マドレーヌの表紙

1970年代昭和ノート・マドレーヌの表紙

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 川越出身の少女漫画家、花村えい子さん(1929~2020)の展覧会「画業60年のかわいい伝説 花村えい子と漫画」が8月7日から、川越市立美術館(川越市郭町2)で開催されている。

花村えい子さん展覧会

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 同展は2019年7月に嘉麻市立織田廣喜美術館(福岡県嘉麻市上臼井)でスタートした巡回展の2会場目。約140点に及ぶ原画作品を軸に、制作時期を6つの章に分けて展示。描き続けられた漫画の中の「女性像」の推移と少女漫画の歴史に迫るとともに、1959(昭和34)年のデビューから60年以上に及ぶ制作活動の軌跡をたどる。

 花村さんは昨年12月3日、享年91歳で他界。貸本から少女雑誌、学年誌から少女漫画、青年誌、レディースコミックなど、晩年まであらゆるジャンルに作品を発表し続け、生涯約550点の作品を手掛けた。同展では、当時の貴重な資料と「カワイイ」をデザインしたカラフルな空間で、漫画と共に生きた花村さんの作品と人生について、漫画家たちとの交流を紹介するなど作家の魅力にも迫る。出身地である川越での開催で、展覧会直前から地元の施設、ショップとのコラボレーションやイベントも予定され、街なかで花村さんの世界を楽しむ企画が予定されている。

 同展について、広報担当の真野智子さんは「まるで少女漫画の世界に飛び込んだかのような空間構成になっている。インタビュー映像、アトリエの再現、漫画家仲間のメッセージなどで、作家自身の魅力にも迫っている」と紹介する。「花村は川越市出身ということで、川越氷川神社、紋蔵庵、龜屋、旅籠小江戸や、と地元の企業の皆さまの協力を得て、さまざまなコラボレーションも展開していく。街歩きでも花村えい子の少女漫画を随所で感じていただけるので、展覧会に、街歩きに楽しんでほしい」とも。

 開催時間は9時~17時。料金は、一般=600円、大学生・高校生=300円、中学生以下無料。9月12日まで。

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