川越市内の店や団体が講師となり、専門知識や情報を無料で受講生に教える川越「まちゼミ」の第14回が8月1日~9月30日の2カ月間にわたり開催される。
今年は「全国一斉まちゼミ」と銘打ち、9月~11月に開催される各地の「まちゼミ」が一丸となって盛り上げる動きを見せているという。川越は前回に引き続きオンライン開催の講座も多くそろい、全国各地からの参加者も受け入れやすい体制を整える。川越「まちゼミ」の講座は全88講座、延べ67店舗が参加する。今回のテーマは「今こそつながろう」。コロナ禍で気薄になってしまった人とのつながりを新たにつないでいくことがテーマだという。
注目は、前回開催時も「反響が大きかった」という「川越ボードゲーム倶楽部」の講座「ボードゲームで遊ぼう」。アナログゲームやボードゲームを実際遊んで紹介していく。川越の街をガイドと一緒に歩き、新しい川越を発見していく「歩いて発見!本川越ウオーキング」の講座も毎年好評だという。「紅茶浪漫館シマ乃」は例年とは違う新しい講座が登場し、こちらも注目を集めているそう。「文具のキムラヤ」は、万年筆の手入れ講座をZoomで開催。「カワゴエドラムクラブ」は、iPhoneに搭載されているアプリ「ガレージバンド」を使い、オリジナルの着信音の作り方を教える。
今回初参加は、野球道具の正しい使い方を教える「マツザキスポーツ」、親子サッカークリニックを開催する「COEDO KAWAGOE F.C」、パワーストーンのストラップ作りを体験できる「ルナラパン」、Zoomの設定や使い方を教える「川越パソコン同好会&codience(コーディエンス)」、手話とはどんな言語かを教える「サイン行政書士事務所」、親子でカラーセラピスト体験ができる「花と色のセラピスト」安福圭子さん、100円均一の商品を使った収納術を伝授する「お片付けサロン」鈴木ゆりさんの講座など。今回から新しい試みとして、ツイッターやインスタグラムでハッシュタグ「#川越まちゼミ」を付けて講座のレビューを投稿するハッシュタグキャンペーンも実施。「最も盛り上げた」投稿を審査員が選ぶ。
同イベントのリーダーで「カワゴエドラムクラブ」の島野和樹さんは「コロナ禍で市内の大型イベントが軒並み中止になる中、まちゼミは少人数で場所も時間もバラバラに実施できるイベント。薄くなりつつある人と人、人と店、人と地域のつながりを、少しずつでもつなぎとめる役割をまちゼミが果たせると信じている。コロナ禍が去った後に、前よりももっと川越の人と街が好きになっている、そんな未来を目指す」と意気込みを見せる。
「川越のみならず、これまで全国のまちゼミで新型コロナウイルスのクラスター認定は1件もない。私たちも最大限の対策をしてきたが、参加者の協力のおかげ。今回も対面とオンラインのハイブリッド開催なので、心配な方はオンライン講座からお気に入りの講座を見つけてほしい」とも。
参加申し込みは7月23日より、ウェブフォーム、メール、電話などで受け付ける。詳しくはホームページで確認できる。