川越の街を中心に広がりを見せる「花手水(はなちょうず)」のフォトコンテストが現在、開催されている。1回目となる今回は、川越で花手水が広まるきっとなった最明寺(川越市小ケ谷)、ベトナム雑貨店「SunnySideTerrace」(幸町)、和菓子店「彩乃菓」(連雀町)の3カ所が参加する。
手水とは、神社や寺の入り口にある手を洗うための手水舎(ちょうずしゃ)のことで、参拝の前に身を清めるために使う。この手水舎に生花を生け、目で楽しませる「花手水」は京都発祥といわれる。コロナウイルス感染拡大防止のため、実際に手を洗う手水舎が使えないこともあり、全国の寺社で広がっている。川越では寺社の枠を超えて、商店街やスーパーマーケットなども店頭に展示しており、その数は数十カ所に上る。
使われる花は川越市内の生花店や花農家のもの。店ごとに店の個性や季節感を感じられるのも楽しみの一つ。コロナウイルスの影響で規制が多い生活を強いられる中、手水本来の「心を清める」場所として、「密」にならない新たな川越の観光スポットとして、花手水から癒やしを感じてほしいとの思いが込められている。彩乃菓の小島淳一社長は「新しい形で観光が楽しめる試みで大変面白い。写真を目当てに川越にお越しいただき、コロナに気をつけながら観光も楽しんでほしい」と話す。
花手水の花は週1回入れ替え、各店での観賞や撮影は営業時間内であれば自由。フォトコンテストはインスタグラムで「#川越花手水フォトコンテスト」のハッシュタグを付けて投稿することでエントリーできる。当選者には「花」にまつわる賞品を各店から進呈。フォトコンテストは5月9日まで。結果は5月15日、最明寺のホームページで発表する。