12月16日~20日に埼玉県近代美術館(さいたま市浦和区常盤9)で行われた「第6回埼玉県障害者アート企画展」に、比企郡川島町の「ワーク&ライフのびっこ」(比企郡川島町下八ツ林)の利用者8人の作品が入選し展示された。
同施設は社会福祉法人ウイングが運営する、多機能型事業所。製菓や紙すき、資源回収などの作業を通じ、知的障がいを持つ利用者の就労支援・日中活動のサポートなどを行っている。2014年から製版・印刷技術、縫製作業などを中心にプリント事業を行う「パレット班(デザイン印刷事業班)」を新たに立ち上げ、利用者の制作したアート作品をシャツやバッグに加工するなどの活動を行っている。同班ではオーダーメードでの商品発注も受け付けている。
今回、同施設から同企画展に作品が展示されたのは天宮奈美さん、岩崎悟さん、夘月寛さん、小林春介さん、苗村安夫さん、中嶋一貴さん、三原寿晃さん、小林由佳さんの8人。今年3月には同施設隣接のカフェ「Smile Cafe 1/2」で入選者の作品の展示会、グッズ販売会を行う。
同施設生活支援員の平川文子さんは「才能を生かしてそれをお金にし、利用者の方の生活が向上するのが一番いいこと。アートの力を仕事に結び付ける手助けをこれからも継続して行っていきたい」と話す。