モデル・タレントとしても活躍中の、東洋太平洋王座決定戦でタイトルを獲得したプロボクサーの高野人母美さんが12月22日、尚美学園大学(川越市豊田市1)でトレーニング講義を行った。
高野さんは今年6月、同大総合政策学部ライフマネジメント学科の講師に就任し、特別講義という形で同大生に講義やトレーニング指導を行っている。前回の講義では自身のファッションモデルの経験を生かし、モデルウオークの実技指導などを行った。
今回は同大1年生30人を対象に指導。講義が始まると高野さんはまず学生と一緒に座禅を組み、瞑想(めいそう)をして精神統一を行った。その後、マットを使った腹筋のトレーニングや、ドローインと呼ばれる腹式呼吸と同時にインナーマッスルを鍛えるトレーニング法などを実演。学生からの呼び掛けに積極的に応え、終始学生と近い距離でのコミュニケーションを取りながら講義は進行した。マットを使ったトレーニングの後、高野さんのトレーナーである萩原トレーナーも指導に加わり、ボクシングのステップや身体の使い方の指導に当たった。
講義終了後、女子学生からは「同じ女性として高野さんはかっこ良いので憧れる。トレーニングは辛かったが、高野さんが積極的に楽しい雰囲気作りをしてくれていたため、最後まで笑顔でトレーニングができて良かった」との声が上がった。
高野さんは「いつもは自分も教えていただく立場なので、こうして大勢の学生の前に立って何かを教えるのは非常に緊張した。講義前に学生と一緒に座禅を組んで落ち着くことができたので、学生とも良いコミュニケーションを取れて良かった」と話す。「今日は畳一畳あればできるエクササイズとトレーニングを教えることができたので、これをきっかけに学生が運動を日常に取り入れてもらえるきっかけづくりになれば」とも。
今後に向けては、「来年は海外を相手に自分をもっと試していきたい。日本だけで満足したくないので、ボクシングの世界チャンピオンを目指しつつ、モデル活動や女優活動、アクションシーンの演技など、多方面にチャレンジしていきたい。本気で取り組めば応援してくれる人も増える」と意気込みを見せた。