亀屋紋蔵(川越市古谷)が経営する和菓子店「紋蔵庵(もんぞうあん)」蔵の街店(元町)の日本庭園で11月24日、「南大塚の餅つき踊り・お餅まつり」が開かれる。
同店は2018年に開店。日本庭園は今年、完成した。
この踊りは県指定文化財。国内外の観光客らに川越の古くからの文化を楽しんでほしいという思いからイベントを企画。伝統芸能の餅つきと同店の餅菓子とのコラボ企画。演芸と食の楽しさを体感できるイベントとなっている。同店初の試み。
餅つき踊りは、臼を数人で囲み掛け声と歌に合わせ餅をつき踊る。南大塚の餅つき踊りは幕末の安政年間に始まり、大正時代までは「帯とき祝い(七五三)」に行われてきた。途中、中断されたが、戦後再開。臼を引きずる「引きずり餅」の行事も継承されている。毎年、成人の日の前日の日曜には、西福寺、菅原神社でこの踊りのイベントが開かれている。
当日は、南大塚餅つき踊り保存会が踊りを披露。先着10人は体験も予定。
小泉昌弘社長は「生の餅つきを間近で見ることができる。ぜひ見学、体験をしてほしい。川越伝統文化の継承の役に立てたら」と話す。
開催時間は12時~、14時~。