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川越で「さいたま絹文化フォーラム」 絹でつながる横浜との交流考える

絹文化研究会

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 川越氷川会館(川越市宮下町)で3月9日、「さいたま絹文化フォーラムvol. 4in川越」が開かれる。主催は、さいたま絹文化研究会。

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 テーマは「絹でつながる川越と横浜~時の鐘と横浜生糸商人~」。1893(明治26)年、川越大火で焼失した「時の鐘」。その復興には渋沢栄一や政治家・高田早苗らが多方面に働き掛け、横浜生糸商人3人が多額の寄付をしたという。イベントでは、当時の生糸ビジネスの背景や川越ゆかりの絹に関わる人物の再発見などを通じて、横浜との交流を考える。

 絹文化ゆかりの秩父神社、高麗神社、川越氷川神社の宮司が失われつつある絹文化を次代に伝えたいと2013年2月に発足した同研究会。関東地方の絹文化関連団体のネットワーク作りに寄与、日本の循環型生活思想を再発見、会報の発行や交流会などの活動に取り組んでいる。

 当日は、横浜市史資料室の平野正裕さんの「時の鐘再建に寄付をした横浜生糸商人(原善三郎・野沢屋茂木家・平沼専造)と今に残る絹遺産」をテーマにした基調講演のほか、川越市立美術館の折井貴恵さん、横浜歴史資産調査会常務理事・米山淳一さんが講演を行う。併せて、県立川越総合高校の養蚕、絹糸作りや稲木工房(川越市仲町)の着物などのパネル展示も。             

 担当者の藤井さんは「絹文化ゆかりの秩父神社、高麗神社、川越氷川神社の宮司たちが立ち上げた研究会。さいたま絹文化研究会発足記念講演には上田埼玉県知事、川合川越市長も着物で参加。当日12時からは先着50人と絹文化振興祈願祭。生糸のお守りを分かち合う。ぜひお越しを」と呼び掛ける。

 開催時間は13時~16時(10時~11時は「時の鐘」見学=現地集合)。参加費は一般500円ほか。
定員は100人(事前申込制)。申込み方法はホームページで確認できる。

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