川越市内で10月14日・15日、国指定重要無形民俗文化財「川越まつり」が開かれる。
川越まつりは、江戸の「天下祭」を今に伝える都市型祭礼として360年以上の歴史を誇る。氷川神社(川越市宮下町2)が行う例大祭を根源に、直後に行う「神幸祭」や「山車行事」が呼び物となっており、昨年「川越氷川祭の山車行事」がユネスコ無形文化遺産に登録された。
江戸と川越の職人によって作られた大小さまざまの山車が、蔵造りの街並みを行き交う同祭。精巧な人形を乗せた江戸系川越型山車は、台座の上に二重のあんどんを組み、上部と人形部分がエレベーター式に上下する仕組みになっている。
昼と夜で違う趣があるのも同祭の特長。昼には祭りばやしや豪華絢爛(けんらん)な山車の比較、一方、夜はちょうちんの明かりがともり、幻想的な雰囲気が楽しめる。
市の担当者は「見どころは、両日19時~21時ごろに行う『曳(ひ)っかわせ』。山車が出合うと、互いに正面を向いておはやしの競演が始まる。周りの引き方衆は激しくちょうちんを乱舞させ、祭りは最高潮を迎える」と話す。
両日ともNPO法人カワゴエ・マス・メディアが祭りの模様をウェブサイトで、15日はJ:COM川越がケーブルテレビで生中継する予定。