川越の和菓子店「紋蔵庵(もんぞうあん)」(川越市古谷上)が現在、「生どらやき」を夏限定で販売している。
「暑い夏にさっぱりと食べてほしい」「甘いものが苦手な人や刺激的な味が好きな人に楽しんでほしい」という思いから開発したという同商品。今回は今までに作ったことがない味にするため、酸っぱさに着目した。2つの商品を酸っぱさでレベル分けし、「りんごクリーム」はレベル3、「ラズベリークリーム」はレベル5だという。
商品を開発した工場長の瀬川朋尚さんは「近年の夏の暑さに負けまいと、斬新で爽やかなインパクトのある一味違う和菓子を販売しようと考えた。食欲が落ちてしまいがちな夏でも、さっぱりと目の覚めるような味のどら焼きなら手に取ってもらえるのではないかと試作を重ね、かつてない酸っぱさに「酸っぱすぎる」「売れない」などの声も多数出た。初めての挑戦だが、一部のお客さまにでも受けて入れていただき、和菓子に興味を持っていただければ」と商品開発のきっかけを話す。
6月1日の発売日には用意した1200個が完売するなど、予想以上の反響があった。ふじみ野店の岡橋睦子店長は「パンチの効いたクセになる酸っぱさに、既にリピーターも多い。この大人向けの刺激は他にないので、暑い夏のデザートにお薦め」と話す。
価格は291円。販売は8月下旬まで。