川越水上公園を本拠地として活動する1FC川越水上公園(川越市池辺)の小学校4年生を対象にしたキックデータの測定と解析が9月16日、同園にあるグラウンドで行われた。
取り組みは「COEDO KAWAGOE F.C」のパートナー企業であるNTT東日本埼玉西支店(川越市仲町)が企画。プロ野球や多くのスポーツ選手に、最先端のスポーツ科学に基づいたアスリートの映像解析やデータ解析を提供するネクストベース(東京都品川区)が技術協力した。
2022年10月に「COEDO KAWAGOE F.C」の選手を対象にハイスピードカメラで測定し、キックデータを専門家が分析指導したが、今後キック分析を普及させるためには費用が問題となることが分かった。そこで今回の実証実験では、内容を、より簡易なものへ変更することで費用面を大きく抑えることを実現。費用面でチームへの負担が少ない形で検証した。
1FC川越水上公園コーチの須山亮河さんは「小学校4年生くらいの選手は力一杯飛ばすという意識が強い。自分のキック映像を客観的に見て自分のキックを振り返る機会は、子どもたちの将来につながる取り組みになった」と話す。
同社で今回のキック分析プロジェクトを推進した山口洋志さんは「子どもたちが喜んで取り組んでくれたことが何よりうれしかった。地域を盛り上げている1FC川越水上公園やCOEDO KAWAGOE F.Cと、NTT東日本が共同して取り組んだ意義も大きい。地域と連携する取り組みを、NTT東日本としても引き続き挑戦していきたい」と今後への展望を語る。
今回のプロジェクトをサポートした、1FC川越水上公園を共同運営する同クラブ取締役でIT担当の中島涼輔さんも「今回のプロジェクトは非常に大きな成果や気づきがあった。今回の振り返りをしっかりして、サッカー分野へのICT活用をNTT東日本埼玉西支店の知見やノウハウを借りて、今後のサッカー技術向上に生きる方法を模索していきたい」と話す。