星野高校国際文化部の生徒が2月14日、外国人観光客へ川越の魅力を伝えるボランティアガイドを行った。　

　2017（平成29）年7月に行って以来、約4年ぶりとなる同イベント。「川越の歴史や伝統を学び、先人の思いを未来につなげ、川越の絆を感じながら人と人とがつながり、みんなで支え合いたい。皆で川越の魅力を高めて広く発信したい」という思いから行っている。

　当日は1、2年生の生徒20人が事前に小江戸川越観光シルバーガイドから学んだ研修内容を生かし、外国観光客に「時の鐘」「菓子屋横丁」「熊野神社」「蓮馨寺」を英語で案内した。

　時の鐘の前では、同校2年の都築真央さん、斉藤日菜子さん、吉田結さんが観光客に声をかけた。呼びかけに応じた観光客に案内ボードを見せながら、時の鐘の歴史や手水や参拝の方法などを英語で説明。最後には感謝の気持ちを込めて生徒たちが折った折り鶴をプレゼントした。ガイドを終えると「緊張した」と声をそろえながら笑顔を見せた。

　都築さんは「1週間前にガイドの練習をして、その時の反省点を生かし、台本もしっかり覚えて目を見ながら大きな声で説明できた。外国の人と直接話す機会はあまりないので貴重な体験だった」と振り返る。「今後は街なかで英語で話しかけられた時、今日の体験を生かして対応したい」とも。

　同校顧問の御崎文子さんは「教室で練習していた時よりも、実際に観光客を前にして生き生きとコミュニケーションを図っていた。2人、3人と案内を繰り返していくうちに交流を深めていったように感じる。短い時間だったが、観光客に川越の魅力を伝える役割を果たせたのでは」と話す。「生徒と観光客がより対話できるようブラッシュアップして、4月以降は新体制でチャレンジしていきたい」とも。