トラベルジャーナリストの寺田直子さんが9月13日、ウェスタ川越（川越市新宿町1）で「旅で感じたホスピタリティー」と題した講演を行った。

講演を行った寺田直子さん

　新聞、雑誌、ウェブで旅行に関する著述活動を行っている寺田さん。当日は、70カ国以上を巡り、1年の半分を旅人として過ごす経験を語った。

　台湾、ブータン、ウズベキスタン、リトアニアでの経験を紹介し、ホテルで客室清掃員とメモで感謝を伝え合った経験を基に「バックヤードこそホスピタリティーが宿る」と寺田さん。後半は訪日観光客が急増する川越の観光ポテンシャルをテーマに語り、昨年川越を訪れた外国人観光客が対前年比で約70％も増加したことを踏まえ、「全国的なインバウンドのけん引だけではなく、川越の積極的な取り組みがあったから」と評価した。

　さらに、「観光客は成熟してきている」とし、「川越を認識してもらうためには『大東京圏』と捉え、川越の江戸文化の発信するのがいいのでは」とも。講演は当初予定の2時間を上回った。

　同施設では「今を生きる大人が知っておきたいテーマ」について、幅広い分野の専門家を講師に招き、毎月1回、「知るを愉（たの）しむ～大人の教養講座」を開いている。次回は10月4日、望月修東洋大学教授が「物理学から見るオリンピック」と題した講演を予定する。