食べる 見る・遊ぶ 買う

川越の上海家庭料理店「オリーブ」がオープン半年 アートと食を融合

ギャラリーを兼ねたカフェ&レストラン「オリーブ」の店内

ギャラリーを兼ねたカフェ&レストラン「オリーブ」の店内

  • 2

  •  

 川越に上海家庭料理店「オリーブ」(川越市月吉町)がオープンして12月28日で半年を迎える。

川越の上海家庭料理店「オリーブ」

[広告]

 絵画や植物を飾り、ハーバリウムやアクセサリーなどの手作りギフトが所狭しと並ぶ店内はギャラリーとしての役割も兼ねる。上海の美術大学を卒業し、現地でデザインと内装会社を経営していた上海出身の女性店主、小林れいさんは「川越市美術展覧会」での受賞歴も持つ。13年前に来日した直後は東京に住んでいたが、「歴史と伝統の街」川越に一目ぼれして6年前に移住した。

 社長で小林さんの弟の王屹(おう・いい)さんも同じ考えの下、「川越に移り住んで、何か地域に貢献できることがしたいとずっと思っていて、ようやく今の店をオープンした。高齢者が多い日本で、一人暮らしの方などが気軽に来られて、目でも楽しめて話し相手がいる店を作りたかった。その頃出会った川越に縁のある方からオリーブの木をもらったことがきっかけで、『平和と友好』の意味を持つオリーブは日中友好に最適だと思い、店名に決めた」と話す。

 小林さんと王さんは2カ月前から週1回程度、午後の空いた時間に年配の利用客を近隣の公園などに連れて行き一緒に散歩している。小林さんは「『なかなかこのような機会がなく寂しかったので、うれしい』と皆さん笑顔で大喜びしていた」と話す。

 メニューは上海で飲食店を経営していた王さんが監修。約100種類ある全ての料理を手作りで、注文を受けてから調理する。上海名物のワンタンだけでも「上海大ワンタン」「冷やし大ワンタン」「焼きワンタン」の3種類あり、焼きギョーザも「純肉焼き餃子(ギョーザ)」「牛肉カレー餃子」、まるごと一尾のエビが入った「海老(えび)入り焼き餃子」をそろえる。「野菜がメインの日本の焼きギョーザとは全く違い、肉が多くて食べ応えがあるのが特徴」と話す。

 上海家庭料理のほか、コッペパンを使ったサンドイッチとコーヒーの「モーニングセット」を朝9時~11時に提供。日中もコーヒーや軽食を用意し、カフェとしても利用できるようにする。「ぜひ川越でアートに触れながら、上海で日常的に食べられている家庭料理を味わってほしい」と利用を呼びかける。

 オープン半年を記念して1月末まで、店内で飲食またはテイクアウト利用客に「プチプレゼント」を進呈する。

 営業時間は9時~20時30分。来店1時間前までの電話予約優先。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース